ヒッグス粒子を探せ

〜質量の起源にせまる〜

 
 

企画内容


  2011年12月13日、LHC実験(スイス・ジュネーブ近郊の世界最大加速器実験)は、ヒッグス粒子の探索に関して結果発表をしました。新聞、ニュースなどで耳にした方も多いかもしれません。

  ヒッグス粒子は、これまで実験的に観測された素粒子現象を非常に良く記述する「標準理論」が予言する最後の未発見粒子で、素粒子がなぜ質量を持つのか(「質量起源の謎」)という、現代の物理学最大の謎に答えを与えると期待されています。

  12月13日の発表では、ヒッグス粒子の存在範囲はかなり限られ、残された存在範囲にヒッグス粒子の兆候の可能性があるデータが見え始めているとの報告をしました。2012年の実験でその全貌がわかると期待されています。

  講演会と、実験現場で活躍する研究者とのおしゃべりからなるこの一般向けの企画で、今まさに革命期を迎えようとしている素粒子物理学の世界に案内したいと思います。


第1部:講演


  スイス・ジュネーブ郊外にある周長27kmの世界最大加速器を用いたLHC実験は、2010年3月に実験を開始してから順調にデータ収集をしています。LHC実験では、ビッグバン直後の宇宙初期世界を作り出し、ヒッグス粒子などの未発見素粒子や未知なる物理現象を探求しています。

  最先端で研究する3人の講演者が、12月13日に発表したヒッグス粒子の探索に関する研究意義を解説し、さらに、素粒子物理学で今何がわかっていて、わからないのか、実験の様子を交えながら解説します。

第2部:研究者とのおしゃべり


  当日は、講演者の他、実験現場で検出器の運転やデータ解析に携わっている学生、スタッフが多数参加します。お好きな研究者を自由につかまえて、コーヒーでも飲みながら自由におしゃべりしていただきたいと考えております。講演会でわからなかったこと、研究者の日常生活、研究者を目指すために必要なことなど、何に関してでも大丈夫です。大勢の前だと質問しにくいことも、少数ならばしやすいのでは。皆さんとおしゃべりできることを楽しみにしています。

 

日時


2012年3月17日(土)

14:00 〜 16:30頃 (開場 13:30)


場所


電気文化会館 5F イベントホール

名古屋市中区栄2-2-5


地下鉄

東山線・鶴舞線「伏見」駅4番出口より徒歩2分

対象


高校1年生以上(目安として)


定員


200名程度(入場料無料)


申し込み方法(終了しました)


沢山の方の参加ありがとうございました。

申し込みは、こちらから お願いします。

 

申し込み/お問い合わせ連絡先(詳細は、 こちらから


  1. 箇条書き項目 Web

  2. 申し込みのフォームが こちらに あります。

  3. 箇条書き項目 電話

  4. 052-789-2902

  5. 名古屋大学理学研究科 タウ・レプトン物理研究センターまで電話の上、参加者人数をお教え下さい。

  6. 箇条書き項目 e-mail

  7. atlasmeidai@gmail.com宛に参加人数を記して申し込み下さい。

主催・共催


主催:名古屋大学大学院理学研究科 タウ・レプトン物理研究センター

共催:大阪大学大学院理学研究科、神戸大学大学院理学研究科、九州大学大学院理学研究科


この企画は、文部科学省科学研究費助成事業(新学術領域研究)「先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学〜真空と時空への新たな挑戦」の補助を得て行っています。

 

沢山の方の参加ありがとうございました。

名古屋大学

戸本 誠 准教授

大阪大学

花垣 和則 准教授

神戸大学

山崎 祐司 准教授

他、学生、スタッフ一同、皆さんとおしゃべりきることを心待ちにしております。

この宇宙のあらゆるものを構成している

最小単位の粒子を「素粒子」といいます。

素粒子は種類があり、

個性をあらわすひとつの量として「質量」があります。

どうしていろんな質量を持つ素粒子がこの宇宙には存在するのか?

その質量の起源は何か?

その鍵を握る「ヒッグス粒子」を探索しようと

スイス・ジュネーブの巨大加速器LHCを用いた実験が稼働しています。


 今回は、質量の起源と、

「ヒッグス粒子」の探索に関する話をします。