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神戸大学タンデム静電加速器にて中性子照射試験を行いました

 11月18日(月)から24日(日)の7日間、神戸大学深江キャンパスにて半導体素子の中性子照射耐性試験を行いました。


  神戸大学タンデム静電加速器


 我々N研ATLASグループは、2027年より始まる高輝度LHC ATLAS実験に向けて、ミューオン検出器読み出し回路の開発を行っています。高輝度LHC ATLAS実験では過酷な放射線環境下での回路運用が必要なため、候補となる回路上半導体素子への放射線照射を行うことでその耐性を測定し、採用素子の選定を進めています。今回実施した試験では、読み出し回路間の通信を担う光トランシーバへの中性子照射を行うことで放射線によるはじき出し損傷の影響が現れないかを調べました。その結果、対象素子に対する放射線によるはじき出し損傷の影響は運用上問題ないことが実証されました。
 なお、中性子照射を行うにあたり、神戸大学深江キャンパスにてタンデム静電加速器を利用させていただきました。お世話になった方々にこの場をお借りして御礼申し上げます。





 照射対象素子(SFP+トランシーバ)
 電気信号を光信号に変換することでデータの光通信を可能にする。


    左図:照射セットアップを正面から見た写真。架台の中央部に光トランシーバが取り付けられており、その奥に中性子ビーム出射口がある。
 右図:照射セットアップを側面から見た写真。照射量を最大限に稼ぐためにビーム出射口に直接光トランシーバを2つ取り付けている。




 今回の照射試験参加メンバー

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