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SuperKEKB加速器が世界最高ルミノシティを達成しました

2019年の秋から2020年6月22日まで、5分間隔で測定したSuperKEKB加速器の瞬間ルミノシティの値
(速報値のため、1%程度の誤差をもつ。) ©KEK


大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構(KEK)の 電子・陽電子衝突型加速器SuperKEKBは、 2020年6月15日20時34分、瞬間ルミノシティ2.22×1034 cm-2 s-1を達成し、世界最高記録を更新しました。 これまでの瞬間ルミノシティの世界記録は欧州原子核研究機構(CERN)の陽子・陽子大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で記録された2.14×1034 cm-2 s-1でした。 今回達成した記録で、SuperKEKB加速器はすべての種類の衝突型加速器の中で、世界最高のルミノシティ性能を持つこととなりました。 (その後も順調に加速器の調整が進み、6月21日0時53分には2.40×1034 cm-2 s-1を記録しました。)

N研のスタッフや学生もSuperKEKB/Belle Ⅱコラボレーターの一員として、加速器の調整やTOPカウンターのデータ解析によるバックグラウンド粒子の発生原因の調査等で大きく貢献しました。

SuperKEKB加速器は今後も様々な調整を続け、最終的には現在の10倍以上の瞬間ルミノシティを実現することを目指しています。 N研メンバーは目標達成に向けて引き続きバックグラウンドの調査等に携わっていきます。 また、Belle Ⅱ実験データを用いた様々な解析が現在行われています。 世界最高ルミノシティによって得られた物理データを用いた今後の解析結果にご期待下さい。

詳しい内容についてはKEKのプレスリリースをご覧ください。

世界最高ルミノシティの達成を心から嬉しく思います!
SuperKEKB/Belle Ⅱ実験の計画に当たり前のように書いてある「世界最高ルミノシティ」ですが、 この4ヶ月間KEKに滞在してオペレーションと研究を進めるなかで、その実現が日々行われる、多くの人の多くの研究の末にあることを実感しました。 その日進月歩をとことん堪能する毎日の中、私自身もこの世界最高に貢献する研究ができたことを誇りに思います。 次の運転期間でさらにその先へ到達することを今から楽しみにしています。
(博士課程1年児島一輝)


世界記録更新を喜ぶコラボレーターたち

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