計画研究A01・平成25年度の研究の進捗と成果


(図1)Zb(10650)+ → Υ(3S)π+における崩壊角度分布の例。実験データ点はJPC=1++(実線ヒストグラム)を支持する。 (図2)Y(4260)→J/ψπ+π-崩壊におけるJ/ψπ+不変質量分布。質量3985MeVに荷電チャーモニウム様粒子Z(3985)+のピークを発見した。

本年度は、2011年度に発見した荷電をもちボトムクォーク対を含むエキゾチックハドロンZb(10610)とZb(10650)の研究をさらに進め、6次元の角度およびDalitz振幅解析を行うことによりスピンとパリティが1+であることを決定し、この粒子の理解が深まった。また、始状態輻射を伴う電子・陽電子衝突で生成されたY(4260)粒子のJ/ψπ+π-崩壊のJ/ψπ+の普遍質量を調べることにより新たに荷電チャーモニウム様粒子Z(3985)+を発見した。B中間子のJ/ψηKへの三体崩壊の解析を行い、X(3872)のC-oddパートナー粒子の上限値を得た。 これらの解析は、Belleと本領域の研究者と密接な協力により進められているが、Belleの原子核研究者グループ(NPC)と定期ミーティングにより解析の議論を深め連携を強化し、ストレンジおよびチャームバリオン生成の測定結果を得た。

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Last updated 2014 Aug. 21st