名古屋大学N研ATLASグループ

研究課題の紹介 (LHC-ATLAS実験におけるミュー粒子トリガーシステムの構築)

プロフィール

私が杉本拓也です♪

☆経歴
 2006年3月:神戸大学大学院 自然科学研究科 博士後期課程修了 (理学博士)
 2006-2009年:名古屋大学大学院 理学研究科 博士研究員
 2009-現在:名古屋大学大学院 理学研究科 グローバルCOE研究員
☆専門
 素粒子物理学、粒子線検出器
☆趣味
 バイオリン演奏*1、クラシック鑑賞*2、料理、愛娘との週末ドライブ

概要

 皆さん、はじめまして。私は、LHC-ATLAS実験において、ミュー粒子を捉えるためのシステムを構築する研究をしています。ミュー粒子は、非常に透過性が高く*3、検出器最外部のミュー粒子検出器を用い、高い横運動量*4の粒子を選別する事により、QCD*5由来の膨大なバックグラウンドを劇的に削減することが出来ます。そのため、ヒッグス粒子を含む未発見新粒子の探索をする際に、非常に役に立ちます。
 衝突由来の高運動量ミュー粒子を逃さず確実に捉えるためには、検出面全体で一様に高い検出効率を持つ事が必要不可欠になります。事前に動作がきちんと保証された検出器を実機に据え付け、読み出し回路系も含めてデザイン通りにシステムを動作させる事が要求されます。私は、大学院の5年間で検出器の性能保証について、博士研究員の4年間で実機への据え付けと、システムを安定に動作させるため研究をしました。そして、2008年7月に、ついに全領域で動作させることに成功しました。現在、2010年3月より始まった重心系7TeVでの陽子衝突データを用い、システムの性能評価を進めています。


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*1 もう何年も弾いてませんが。。。大学時代、ここに所属していました。
*2 バッハの「無伴奏バイオリンのためのソナタとパルティータ」が特に好きです♪
*3 制動放射による物質中でのエネルギー損失が、他の粒子に比べて非常に少ないため。
*4 運動量の、ビーム軸に垂直な成分
*5 クォークグルーオンの反応を記述した理論、量子色力学、Quantum Chromo Dynamicsの略

Last-modified: 2010-06-30 (水) 20:33:49 (2722d)