Nagoya University High Energy Physics Laboratory - N-ken
Headline archives (過去の分:2002-3年度 2004-5年度 2006-7年度 2008-9年度 2010-11年度 )
2014年3月30日

日本物理学会にて研究成果を報告

3月27-30日に東海大学湘南キャンパスで開催された日本物理学会 2014度春季大会にて、8名のN研メンバーが講演を行い研究成果等を報告ました。

<一般講演>
堀井 泰之High Luminosity LHCに向けたATLAS実験の初段ミューオントリガー改良
加藤 悠司Belle実験における励起Ξc状態の研究」td>
有田 義宣Belle実験におけるタウ粒子の電気双極子モーメント測定の到達感度
伊藤 雄平2GeV/cの陽電子を用いたBelleII実機仕様TOPカウンターの粒子識別性能の評価
小野木 宏太Phase Locked Loop回路を用いたTDCの開発
古村 大樹Belle II TOPカウンターにおけるPMT光学接着シリコンのガンマ線耐性及び接着試験
米倉 拓弥Belle II TOPカウンター用MCP-PMTの磁場中での全数検査と応答特性の研究
<企画講演等>
早坂 圭司Belle実験によるtauの精密測定

2014年3月24日

卒業論文発表会終了

3月24日に、本年度の卒業論文発表会が行われました。本研究室からは、佐野さん、水野さん、山下さんが発表を行いました。

佐野祐太、水野嶺 「宇宙線ミューオンの寿命測定及び磁気能率測定」

山下晃弘 「BellellGridにおけるローカルサイトの動作監視システムの改善」

発表などの様子はこちらからご覧頂けます。
2014年3月12日

第11回ハドロンスクエアが開催されました

科研費・新学術領域研究「多彩なフレーバーで探る新しいハドロン存在形態の包括的研究」 で行っているセミナーシリーズ「ハドロン・スクエア」が、名古屋大学にて開催されました。
今回はJ-PARC特集と称して、最近のハドロンホールでのホットな話題について、 若手研究者に講演して頂きました。

発表の様子はこちらからご覧頂けます。
2014年3月3日

Belle II Japan Student勉強会 卒論発表会にて佐野君がベストトーク賞を獲得!

3月1日、2日に、第9回 Belle II Japan Student勉強会が開催されました。
今回は卒論・修論発表会が行われ、その中で本研究室B4の佐野君が見事ベストトーク賞に選ばれました!おめでとうございます。
2014年2月13日

修士論文発表会終了

2月12日から13日に、本年度の修士論文発表会が行われました。本研究室からは、伊藤さんが発表を行いました。

伊藤雄平 「CFD読み出し回路を使った実機仕様TOPカウンターの性能評価」

発表などの様子はこちらからご覧頂けます。
2013年11月29日

Flavor Physics Workshop 2013にて米倉君がBest Poster Awardを獲得!

11月25日から28日に、Flavor Physics Workshop 2013が開催されました。この研究会には学生・スタッフ併せて約50名が参加し、素粒子標準模型や新物理探索についての理論の 話題から、ミューオンの物理やILCに関する実験の話題、さらにはコンピューティングまで多岐にわたる講義が行われました。また、大学院生による研究発表・ポスター発表が\行われ、その中で本研究室M1の米倉君が見事Best Poster Awardに選ばれま した!おめでとうございます。
2013年10月8日

2013年ノーベル物理学賞がF. Englert博士とP. W. Higgs博士に授与されることが発表されました

受賞理由:素粒子の質量の起源の理解に貢献する理論的発見をし、CERNのLHCにおけるATLAS/CMS実験で、その理論で予言された素粒子の発見による裏付けが得られたこと。

今回のノーベル賞受賞に深く関わっているATLAS実験は、スイス・ジュネーブ近郊の欧州原子核研究機構でおよそ3000人の研究者によって遂行され、素粒子を検出するための巨大なATLAS検出器(25m x 44m x 25m)が建設されました。名古屋大学はその中でも特にミューオントリガー検出器の建設と運転に大きく貢献しています。
ATLAS実験では、ヒッグス粒子発見が大きな目標の1つでした。2011年12月に、ヒッグス粒子と目される新粒子が存在する予兆(3.5σ)を捉えました。続く2012年7月に、新粒子を99.9999%以上(5.9σ)の確度で発見しました。そしてとうとう、今年3月に、それまでの約2.5倍の実験データを用いてこの新粒子の性質を調べたところ、ヒッグス粒子である事を強く示唆する結果を得ました。
最新の測定結果は、質量125.5±0.2+0.5-0.6 GeV/c2、標準模型に対する信号の強さ1.33±0.14±0.15、スピン‐パリティ0+(0-, 1+, 1-, 2+である可能性は97.8%の確度で棄却)を示唆しています。また、フェルミ粒子との結合も間接的に99.9999%以上の確度で確\認されており、ボソン粒子を媒介した反応も99.9%(3.3σ)の確度で観測されています。

2013年9月24日

日本物理学会にて研究成果を報告

9月20-23日に高知大学で開催された日本物理学会 2013年度秋季大会にて、6名のN研メンバーが講演を行い研究成果等を報告ました。

<一般講演>
松岡 広大LEPSビームラインにおけるBelle II TOPカウンター実機のK/π粒子識別能力の評価
早川 知克宇宙線を用いたBelle II実\験用TOPカウンターの性能評価
廣瀬 茂輝新しいMCPを用いたBelle II TOPカウンター用MCP-PMTの寿命改善の評価
Ljiljana MorvajSearch for Minimal Universal Extra Dimension in 8 TeV proton-proton collisions
in the ATLAS detector
<企画講演等>
戸本 誠LHC 8 TeV 実験の成果
佐藤優太郎Belleにおける最新の物理\結果

2013年8月13日

SSH「夏休み研究室体験研修」が行われました

8月5日(月)から8月9日の5日間にわたりSSHが実施され、4人の高校生(岡崎高校2人・時\習館高校1人・刈谷高校1人)がN研で体験学習を行いました。
実習ではミューオンの寿命測定を行い、それに用いるカウンターの作成も行いました。\実験で得られたデータを解析し、最終日には報告会を開きました。
報告会の様子はこちらからご覧頂けます。
2013年7月16日

オープンキャンパスにて研究室公開を開催します

8月9日(金)に理学部C館5階にて研究室公開を行います。
BファクトリーやLHC実験で行われている素粒子実験の紹介、名古屋大学が開発しているチェレンコフ放射光を利用した最新鋭の粒子判別測定器や、1粒1粒の光子を捉えられる高性能光センサーを見学して頂くことができます。実際に研究している大学院生や若手研究者とともに私たち研究を実体験してもらおうと思います。
詳しくはこちらをご覧ください。ぜひお越しください。

※本年度のオープンキャンパスは終了しました。たくさんのご来場を頂き、ありがとうございました。当日の様子を こちら からご覧頂けます。
2013年7月5日

TOPカウンターのビームテストを実施

5月30日(木)から6月21日(金)の約3週間にわたって、LEPS実験グループの全面協力の下、兵庫県・西播磨にある高輝度光科学研究所(SPring-8)のLEPSビームラインに\おいてTOPカウンターのビームテストを行いました。今回のビームテストでは、実際にBelle II検出器に設置するものとほぼ同仕様のTOPカウンターを用い、実際に使用する高性能なデータ読み出し回路を取り付けてデータを収集しました。また、この回路はまだ性\能評価の段階であることから、以前から使用されている、テスト用には十分な性能を持つCFDモジュールと呼ばれるデータ読み出し回路を使ったデータ収集も行いました。今回、実機仕様のTOPカウンターにおいては初めてのデータ収集を行うことができ、TOPカウンターの研究開発・製作の上で重要なマイルストーンにたどり着きました。
このビームテストの様子は、こちらからご覧頂けます。
2013年6月11日

TOPカウンター設置作業の予行練習を実施

2016年に開始予定のBelle II実験では、本年度よりいよいよBelle II検出器の建設を本格的にスタートします。N研が中心となり、ハワイ大学やシンシナティ大学、PNNL(Pacific Northwest National Laboratory)と共同で製作を進めているTOPカウンターの実装作業は2015年初頭に予定されていますが、それに先立つ予行練習として、TOPカウンターのモックアップとBelle II検出器に実際に取り付けてみる作業を6月3日から7日にかけて実施しました。TOPカウンターは長さ2.7m、重さ約60kgもある非常に繊細な装置であり、全16機を傷つけることなく無事に所定の位置に設置するということは容易ではありません。今回の予行練習で得られた知見をもとに、今後取り付け治具の改良などを行っていく予定です。
この予行練習の様子は、こちらからご覧頂けます。
2013年6月4日

大学院入試説明会が開催されます。

素粒子宇宙物理学専攻および物質理学専攻(物理系)では6月15日(土)13:00から自己推薦入試制度について理解して頂くため説明会を開きます。併せて、その機会に、志望する研究室を訪問し、スタッフと懇談できるようになっています。

詳しくは物理学教室のページで確認してください。

名古屋大学大学院への進学を志望される方は是非ご参加ください。
2013年6月4日

第22回理学懇話会「素粒子物理7月革命ヒッグス粒子発見」を開催します

6月8日(土)13:30(開場13:00 終了16:00)より理学南舘 坂田・平田ホールにおいて、第22回理学懇話会「素粒子物理7月革命ヒッグス粒子発見」が開催されます。 E研の久野純治教授が「素粒子、物質、宇宙の質量の謎」、N研の戸本誠准教授が「ヒッグス粒子の発見とさらなる新粒子を求めて」という題目で講演します。
参加費は無料で当日先着順300名になっております。
懇話会終了後、高校生を対象に研究者を囲んで講演の内容や科学についておしゃべりするサイエンスカフェをひらきます。こちらも参加費無料になっています。

参加を希望されるかたはこちらのポスターの連絡先にお申し込みください。当日参加も受け付ます。
皆様のご来場をお待ちしております。

※第22回理学懇話会は終了致しました。たくさんのご来場を頂き、ありがとうございました。当日の様子はこちらから。
2013年6月4日

名大祭で研究室公開をします。

6月8日(土)に理学部C館5階、豊田講堂シンンポジオンにおいて、研究室公開を行います。 小林・益川理論を証明して2人をノーベル賞に導いたBelle実験や、昨年、ヒッ\グス粒子の発見で沸いたATLAS実験についての展示をおこないます。
詳しくはこちらをご覧ください。
ぜひ、お越しください。

※名大祭での研究室後悔は終了致しました。たくさんのご来場を頂き、ありがとうございました。当日の様子はこちらから。
2013年6月4日

タウ・レプトン物理研究センター、KMIセミナーを開催します

日時:2013年6月14日 (金) 15:00-
会場:ES館 ES635

講師:Yannis Semertzidis (BNL)
題目:Storage Ring EDM method: probing the proton and the deuteron with highest EDM sensitivity

The Storage Ring EDM method was developed based on the muon g-2 experimental techniques. The muon g-2 experiment provides, indirectly, some sensitivity to muon EDM. We have focused on developing a dedicated Storage Ring EDM method, first for the muon (10^{-24} e.cm) and then the proton (10^{-29} e.cm with 10^{-30} e.cm a distinct possibility) and deuteron (10^{-29} e.cm) nuclei, to optimize sensitivity on the particle EDM. For the proton and deuteron beams, the available polarized beam intensities provide a revolution in statistical sensitivity and a great opportunity to answer the matter-antimatter asymmetry mystery of our universe.

2013年5月31日

名古屋大学LGS「フロンティア宇宙開拓リーダー養成プログラム」の一般講演会が開催されました

5月18日(土)に東京・イイノホールで、また26日(日)には大阪・梅田スカイビルで、名古屋大学リーディング大学院プログラム「フロンティア宇宙開拓リーダー養成プログラム」の一般講演会"素粒子・宇宙物理・宇宙工学へのいざない"が開催されました。この講演会では、飯嶋教授が「新しい素粒子世界の探求」というタイトルで講演を行いました。またN研としてはポスター発表に参加し、研究活動を紹介しました。当日の様子はこちらでご覧頂けます。
2013年4月17日

高エネルギー物理 春の学校2013 が開催されます。

2013年5月30日から2泊3日、琵琶湖畔にて高エネルギー春の学校が開催されます。 春の学校は、日々専門化する高エネルギー物理の研究にあって、各分野間の横のつながりを密にすることを目的として、2011年から続けられています。 そこではスタッフによる修士の学生にもよく分かる形での講義や最新の研究のレビュー、そして学生からの口頭発表やポスター発表が企画されています。 名古屋大からも多数参加します。
この春の学校の詳細についてはこちらのホームページで確認することができます。

※高エネルギー物理 春の学校2013は終了致しました。
2013年4月17日

新学術領域研究「テラスケール物理」の研究会を名古屋大で開催します。

新学術領域「先端加速器LHCが切り拓くテラスケールの素粒子物理学 ~真空と時空への新たな挑戦」は、 LHCでのヒッグス粒子や超対称性などの新しい素粒子現象を確実に発見し、これらの素粒子をプローブとして真空や時空の構造を探っていく、従来にない新しい研究です。 この研究についての成果報告会が、昨年の神戸大に引き続き、今年は我々名古屋大が主催で、2013年5月23日(木)から2013年5月25日(土)の日程で開催します。 会場は名古屋大学 東山キャンパスです。
今年は
 (1)7-8TeV のLHC(ATLAS+CMS)の最新の実験成果の総括
 (2)それをうけて、14TeVLHC実験の準備研究と素粒子研究のその後の展開
 (3)LHCアップグレードに向けて  加速器・検出器開発
の報告が予定されています。
この研究会についての詳細はこちらのホームページで確認することができます。

※本研究会は終了致しました。研究会の様子は こちら でご覧頂けます。
2013年4月16日

LHC-ATLAS実験 これまでの成果に関するセミナーを開催します。

名古屋大学が参加しているLHC-ATLAS実験では、8 TeV(2011年までは7 TeV)という世界最高の衝突エネルギーを誇る陽子陽子衝突型加速器LHCにおいて、2010 年3月から物理データを収集してきました。2013年からは約2年間にわたって加速 器の運転を止め、加速\器および検出器のアップグレードを行います。2015年から加速器の運転を再開し、衝突エネルギーをさらに13 TeVもしくは14 TeVまで引き上げてさらに高いエネルギー領域における標準模型の検証や新物理探索を行う予定です。
これまでの3年間で、ヒッグス粒子らしき新粒子の発見や高エネルギー領域での標準模型の検証など、LHC-ATLAS実験は非常に多くの重要な成果を上げました。これらの成果に関し、以下のようなセミナーを開催します。

題 目: LHC-ATLASの最新結果
講 師: 青木 雅人(N研特任助教)、長谷川 慧(N研研究員)
日 時: 5月22日(水)15:30-
会 場: ES館 ES635
概 要:
LHC-ATLASでは陽子陽子衝突データを用いた素粒子実験により、標準理論を越えた新物理の発見を目指した研究が行われている。2012年までには重心系エネルギー7 TeVと8 TeVで計25 fb-1のデータを蓄積した。2015年から開始する前人未踏のエネルギー13 TeVでの実験に先立ち、これらデータを用いて現在の素粒子標 準理論を検証することが重要である。本講演ではATLASの最新結果について、標準模型の検証がどこまでの精度で行われているか、また、昨年確認された質量125 GeVのヒッグスらしき信号についてどこまで理解されてきたかを報告する。
2013年4月8日

新しい荷電チャーモニウムらしき粒子の発見

N研の沈 成平特任助教が、Belle実験で収集された終状態にJ/ψ中間子と2個の荷電π中間子を含むデータの解析を行い、J/ψπ±に崩壊する新しいチャーモニウムらしき粒子(チャームクォークと反チャームクォークを含む粒子)を発見しました。この成果をまとめた論文は、こちらからご覧頂けます。
このような粒子を作るには最低でも4個のクォーク・反クォークが必要で、よく知られているメソン(クォークと反クォーク1個ずつで構成)とバリオン(クォークもしくは反クォーク3個で構成)いずれにも分類されない新しいハドロンの一種として、大きな注目を集めています。
この成果に関し、以下のようなセミナーを開催します。

題 目: Study of e+e- to π+π-J/ψ and Observation of a Charged Charmonium-like State at Belle
講 師: 沈 成平(N研特任助教)
日 時: 4月18日(木)15:00 - 16:00
会 場: 理学部C館 C517講義室
概 要:
The cross section for e+ e- to π+π- J/ψ between 3.8 GeV and 5.5 GeV is measured with a 967 fb-1 data sample collected by the Belle detector at or near the Υ(nS) (n = 1, 2, ..., 5) resonances. The Y(4260) state is observed, and its resonance parameters are determined. In addition, an excess of π+ π- J/ψ production around 4 GeV is observed. This feature can be described by a Breit-Wigner parameterization with properties that are consistent with the Y(4008) state that was previously reported by Belle. In a study of Y(4260) to π+ π- J/ψ decays, a structure is observed in the M(π±J/ψ) mass spectrum with 5.2σ significance, with mass M=(3894.5± 6.6± 4.5) MeV/c2 and width Γ=(63± 24± 26) MeV/c2, where the errors are statistical and systematic, respectively. This structure can be interpreted as a new charged charmonium-like state.
2013年4月1日

2013年度スタート

本日より、新たに研究員1名、M1 4名、B4 2名がメンバーに加わり、新年度がスタートしました!本年度もよろしくお願い致します。

2013年3月31日

日本物理学会にて研究成果を報告

3月26-29日に広島大学で開催された日本物理学会 第68回年次大会にて、9名のN研メンバーが講演を行い研究成果等を報告ました。

<一般講演>
加藤 悠司Belle実験におけるdoubly charmed baryonの探索
早川 知克Belle II実験TOPカウンター用宇宙線試験システムの開発
堀井 泰之Belle II実験TOPカウンターの石英輻射体の性能評価
廣瀬 茂輝Belle II実験TOPカウンター用MCP-PMTの磁場中での特性評価
山内 克弥ATLAS実験におけるトリガー性能向上のためのミューオン検出器の精密アライメント
<企画講演等>
早坂 圭司BファクトリーにおけるcLFV探索
青木 雅人TopとSMの精密測定 現状と今後の展望
鈴木 一仁Belle II測定器の建設の現状と展望
<若手奨励賞受賞記念講演>
松岡 広大
 
Measurement of the Neutorino Beam with the Muon Monitor and the First Result of the T2K Long-Baseline Neutorino Oscillation Experiment
奥村 恭幸
(卒業生)
The top-quark pair-production cross-section measurement in the dilepton final states at proton-proton collisions with root(s)=7 TeV

2013年3月15日

ヒッグス粒子探索の最新結果

名古屋大学が参加しているATLAS実験 と、同じく LHC 加速器を用いた CMS 実験は、昨年 7月に発見を発表した粒子の詳細な検証を進めてきました。そして、新粒子の量子力学的性質(スピン、パリティー)が予言されているヒッグス粒子のそれと一致することが十分に確認できたことから、これまでの本粒子と他の粒子との相互作用の研究結果と総合し、14日にモリオン国際会議にて「新粒子がヒッグス粒子であることを強く示唆している。」と発表しました。今後はさらに精密な検証をおこない、このヒッグス粒子が素粒子標準模型のヒッグス粒子かどうかの検証を進めていきます。

今年から LHC 加速器は二年のメンテナンス期間に入り、 2015 年からは 陽子衝突エネルギーをこれまでの 8 TeV から 13 TeV あるいは 14 TeV にまで引き上げた実験を開始します。N研究室はこれまで ATLAS 検出器の運転と物理解析とを進めてきており、さらに ATLAS 検出器をアップグレードプロジェクトにも携わっています。今後も、ATLAS 実験/N研究室からのヒッグス粒子や素粒子標準模型を越えた新物理探索の研究結果にご注目ください。

プレスリリース(英語・日本語)

2013年2月27日

ものづくり博'13にて、N研における"ものづくり"を紹介

2月25日から26日に、名古屋大学グローバルCOEプログラム「宇宙基礎原理の探求」 技術支援室が主催するものづくり博'13が開催されました。N研からは以下の5名が講演やポスター発表を行い、研究の中での"ものづくり"を紹介しました。

<講演>
桐部直人 「Belle II実験TOPカウンターの石英輻射体量産のための光学測定システム構築」
廣瀬茂輝 「Belle II実験TOPカウンター製作に向けたMCP-PMTの磁場特性評価」
早川知克 「TOPカウンター用宇宙線試験システムの構築」
松岡広大 「TOPカウンター信号読み出し用マルチプレクサーの開発」

<ポスター>
山内克弥 「LHC-ATLAS実験ミュー粒子トリガー検出器TGCの運動量分解能改善に向けたアラインメント」
2013年2月14日

修士論文発表会終了

2月12日から13日に、本年度の修士論文発表会が行われました。本研究室からは、以下の4名が発表を行いました。

桐部直人 「Belle II実験TOPカウンターの石英輻射体量産のための光学測定システム構築」
前島亮平 「LEPSビームラインにおけるTOPカウンター試作機の性能評価」
廣瀬茂輝 「Belle II実験TOPカウンター用MCP-PMTの実機設置環境における特性評価」
山内克弥 「LHC-ATLAS実験ミュー粒子検出器の精密アライメントによるトリガー効率の改善」

発表などの様子は こちら からご覧頂けます。
2013年1月24日

昨年の3月に卒業したの奥村恭幸さんの博士学位論文が2012 ATLAS Thesis Awardsを受賞!!

ATLAS collaborationにおいてこの1年間に出版された多数の博士論文の中から、昨年度N研を卒業された奥村恭幸さん(現シカゴ大学研究員)の博士学位論文

"The top-quark pair-production cross-section measurement in the dilepton final states at proton-proton collisions with √s=7 TeV"

が、見事2012年のATLAS Thesis Awardに選ばれました。 おめでとうございます。
2012年12月9日

タウ・レプトン物理研究センター、KMIセミナーを開催します

日時:2012年12月25日 (火) 15:00-
会場:ES館 ES635

講師:奥村恭幸 (University of Chicago, Enrico Fermi Institute Fermi National Accelerator Laboratory)
題目:「高速飛跡検出エレクトロニクスシステムの開発」

エネルギーフロンティアのハドロンコライダー実験を10^34/cm^2/s を超える高いルミノシティで実現し、フェムトバーンオーダーの反応断面積をもつ物理現象に迫る研究は、素粒子物理学における最重要課題の一つである (ヒッグス粒子の性質の理解や、素粒子標準理論を超えた現象の発見等)。 今回のセミナーでは、その実現の鍵となる、シリコン検出器信号を用いた高速飛跡検出エレクトロニクスシステムと、それを利用したトリガーシステムの開発について議論をする。 並列処理による高速飛跡検出のコンセプトを示し、用いられるエレクトロニクスの開発研究について、特に以下の三点のテーマに焦点を当て、将来展望・技術の応用可能性に言及しつつ、最新の開発状況を紹介する。

  • Advanced TCA 規格の電気回路系を用いた Data Formatting
  • Associative Memory (AM) approach と 3D Content Addressable Memory (CAM) 技術を用いた Track Pattern Recognition
  • GPU 技術を用いた Track Fitting
セミナーは盛況のうちに終了しました。当日の様子はこちらからご覧いただけます。
2012年11月22日

第11回坂田早川記念レクチャー開催

2012年12月22日(土)に坂田早川記念レクチャーを名古屋市科学館で開催します。 坂田早川記念レクチャーは坂田昌一、早川幸男両教授の業績をたたえつつ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として開催されています。
第11回となる今回は、粒子加速器科学を専門とし最先端加速器の開発や建設の第一人者として活躍されている生出勝宣氏をお招きします。 粒子はどうやって加速されるか?粒子同士をどうやってぶつけるのか?など、素粒子物理学にとって最も重要な加速器についてお話を伺います。

お問い合わせ、参加申込などの詳細は こちらのホームページからお願いします。 沢山の方々のご来場をお待ちしております。

多数のご来場を頂き、有難うございました。当日の様子はこちらからご覧いただけます。

2012年11月8日

博士課程2年の有田義宣さんがBワークショップ2012でBest Talk Awardを受賞しました!!

有田義宣さんの発表スライド
Belle IIに搭載する粒子識別装置TOPカウンターのLikelihood法を用いた性能評価
(Bワークショップ2012のサイトはこちらです。)

KEKニュースルームによる研究会のレポート
Bワークショップ2012開催 -実験と理論の学生交流を深める-

おめでとうございます。

2012年10月12日

研究員の松岡広大さんと今年の3月に卒業したの奥村恭幸さん(現シカゴ大研究員)の博士学位論文が2012年度高エネルギー研究会議奨励賞を受賞しました!!

松岡広大さんの博士学位論文
"Measurement of the Neutrino Beam with the Muon Monitor and the First Result of the T2K Long-Baseline Neutrino Oscillation Experiment"

奥村恭幸さんの博士学位論文
"The top-quark pair-production cross-section measurement in the dilepton final states at proton-proton collisions with √s=7 TeV

これらの論文が2012年度の高エネルギー研究者会議奨励賞を受賞しました。おめでとうございます。

2012年10月8日

トップクォーク対生成断面積の最新測定結果に関する論文がPLBに受理されました

N研究室では、LHC-ATLAS実験が2011年に取得したデータを使い、終状態にタウ粒子を含む崩壊過程を用いたトップクォーク対生成反応断面積の測定結果をまとめ、Physics Letter. B に提出していましたが、この度この論文が受理されました。論文はこちらからご覧いただけます。
なお、本研究成果を中心となってまとめた、N研究室博士課程学生・高橋君の博士論文公聴会が、以下の日程で行われます。

  • 日時:10月17日(水)14時から 理学部C館 2階 C207(物理会議室)
  • タイトル:「重心系エネルギー7TeVの陽子・陽子衝突における、タウレプトンと電子またはミュー粒子を伴う終状態を用いたトップクォーク対生成断面積の測定」
  • 申請者:高橋 悠太

講演の概要はこちら

2012年9月22日

国際会議「TAU2012」開催

9月17-21日に、名古屋大学・坂田平田ホールにて国際会議「TAU2012」が開催されました。この会には世界各国から約100名の研究者が集まり、タウ・レプトンの物理をはじめとして、ミュー粒子やニュートリノの物理に関する最新の理論的・実験的結果についての様々な興味深い発表・活発な議論がなされました。
TAU2012の様子は写真館からご覧頂けます。また、TAU2012のウェブサイトでは、プログラム、発表されたスライドなどを公開しています。

2012年9月18日

日本物理学会にて研究成果を報告

9月11-15日に京都産業大学で行われた日本物理学会秋季大会にて、N研から以下の5名がこれまでの研究成果を報告しました。

松岡 広大「Belle II実験TOPカウンターのK/pi粒子識別能力の評価
桐部 直人「Belle II実験TOPカウンター石英輻射体の表面欠陥および熱による光路変化の評価
廣瀬 茂輝「Belle II実験TOPカウンター用MCP-PMTの光電面長寿命化対策
清水 志真「LHC-ATLAS実験における低い陽子衝突エネルギーでのジェット生成断面積の測定」
山内 克弥「ATLAS実験におけるトリガー性能向上のためのミューオン検出器の設置位置測定」

学会のプログラムは、こちらからご覧になれます。

2012年8月25日

LHC実験での新粒子の発見に関する一般向け講演を開催しました

8月19日(日)に、一般向け講演会「LHC実験にて新粒子(ヒッグス粒子?)発見」が名古屋大学・坂田平田ホールにて開催しました。当日は約150名もの方にお越し頂きました。
当日の様子は こちら からご覧頂けます。また、この企画は今後大阪大学・神戸大学・九州大学でも行われます。興味がある方は、「一般向け企画案内ページ」をご覧ください。一般向け講演は4回とも終了しました。多数のご来場を頂き、ありがとうございました。

2012年8月19日

LHC実験での新粒子の発見に関する一般向け講演

ジュネーブのCERN研究所で行われているLHC実験で,ヒッグス粒子と見られる新しい粒子を発見しました。LHC実験に参加している研究者らによる、この新粒子の発見に関する一般向けの講演を予定しております。

会場:名古屋大学 理学部南館 坂田・平田ホール
    市営地下鉄名城線 名古屋大学駅より 徒歩約5分
開始: 14:00-(予定)
定員:300 名

参加登録も参加費も必要ありません(ただし先着順とさせていただきます)。皆さんのご来場をお待ちしております。

詳しくは「一般向け企画案内ページ」をご覧ください。

2012年8月3日

The 12th International Workshop on Tau Lepton Physics (TAU2012)

9月17日から21日にかけて、名古屋大学で、国際会議 TAU2012 が開催されます。
2012年7月13日

タウ・レプトン物理研究センターセミナー「LHCでのヒッグス探索」開催

先日、CERNで発表された質量125GeV〜126GeVのヒッグス粒子らしき新粒子発見に関連して、タウ・レプトン物理研究センター主催のセミナー「LHCでのヒッグス探索」が開催されました。このセミナーでは、実際にATLAS実験で研究を行っているN研の戸本准教授が、実験結果について解説をしました。セミナーの様子は 写真館 からご覧になれます。
また、セミナーのスライドは こちら から閲覧可能です。

2012年7月2日

ヒッグス粒子と思われる新粒子を発見!

2012年7月4日、CERNのLHC実験の二つの実験グループ(ATLAS実験とCMS実験は)、ヒッグス粒子探索に関する最新結果を発表しました。両実験ともに 質量125GeV - 126 GeV 付近に新粒子を観測したと発表しました。 解説記事は こちら からご覧になれます。

2012年7月2日

LHC-ATLAS実験・CMS実験におけるヒッグス粒子探索最新結果の公開セミナー

欧州原子核研究機構(CERN)で行われているLHC-ATLAS実験及びCMS実験では、今年6月中旬までに収集された全データから得られた ヒッグス粒子探索に関する最新結果を、7月4日16時(日本時間)からの公開セミナーにおいて公表します。この様子は CERN Webcast でも配信される予定です。
この公開セミナーに関するCERNプレスリリースは こちら からご覧になれます。

2012年6月12日

Physics at LHC 2012での最新物理成果報告

カナダ・バンクーバーで行われた国際会議Physics at LHC 2012に本研究室から飯嶋教授と博士課程学生の高橋君が出席し、飯嶋教授はBファクトリーでの新ハドロン探索について(Exotic Onia-like Spectroscopy)、高橋君はLHC-ATLAS実験におけるトップクォークの物理について(Top quark production at ATLAS)、それぞれ最新の物理成果を報告しました。
高橋君の発表の様子は こちら からご覧になれます。
2012年5月14日

トップクォーク崩壊事象中におけるWボゾンの偏極度測定結果の公表

ATLAS 実験グループは、 博士課程の長谷川君が中心に進めてきたトップクォーク崩壊事象中におけるWボゾンの偏極度の測定結果を"Measurement of the W boson polarization in top quark decays with the ATLAS detector"と題して公表し、またJHEPに投稿し、これが受理されました。
2012年5月10日

トップクォーク対生成断面積の最新測定結果が arXiv に掲載されました

N研究室では、LHC-ATLAS実験が2011年に取得したデータを元に、終状態にタウ粒子を含む崩壊過程を用いたトップクォーク対生成反応断面積の測定を進めてきました。本研究成果は博士課程学生の高橋君を中心としてまとめられ、5月9日にPhysics Letter. B に提出されました。提出論文は、Measurement of the top quark pair production cross section with ATLAS in pp collisions at √s = 7 TeV using final states with an electron or a muon and a hadronically decaying lepton でご覧になれます。
2012年3月28日

日本物理学会 第67回年次大会で研究成果を発表

3月24日〜27日にかけて、関西学院大学において日本物理学会 第67回年次大会が開催され、N研からは以下の10名がこれまでの研究成果を報告しました。

鈴木 一仁 「Belle II実験TOPカウンターの実機仕様プロトタイプによる動作試験」
堀井 泰之 「Belleの最近の物理結果」(招待講演)
有田 義宣 「Belle II実験に搭載する新型粒子識別装置TOPカウンターの速度分解能評価」
武市 秀樹 「Belle II実験TOPカウンター用MCP-PMTの性能測定システムの構築」
桐部 直人 「Belle II実験TOPカウンター石英輻射体の性能評価」
青木 雅人 「ATLAS実験におけるダイレプトン終状態を用いたトップクォーク対生成断面積の測定」
高橋 悠太 「LHC-ATLAS実験における終状態にタウを含むトップクォーク対生成断面積の測定」
長谷川 慧 「ATLAS実験におけるttbar->WbWb->lnublnub崩壊事象のWボソン偏極度測定」
山内 克弥 「実データに基づいたATLASレベル1-ミューオントリガーシステムのトリガー効率評価」
鈴木 翔太 「高速シンチレータによる光増幅原理を用いた大口径光検出器の開発」

大会のプログラムやその他の講演の発表資料は、こちらから閲覧が可能です。
2012年5月14日

トップクォーク崩壊事象中におけるWボゾンの偏極度測定結果の公表

ATLAS 実験グループは、 博士課程の長谷川君が中心に進めてきたトップクォーク崩壊事象中におけるWボゾンの偏極度の測定結果を"Measurement of the W boson polarization in top quark decays with the ATLAS detector"と題して公表し、またJHEPに投稿しました。
2012年5月10日

トップクォーク対生成断面積の最新測定結果が arXiv に掲載されました

N研究室では、LHC-ATLAS実験が2011年に取得したデータを元に、終状態にタウ粒子を含む崩壊過程を用いたトップクォーク対生成反応断面積の測定を進めてきました。本研究成果は博士課程学生の高橋君を中心としてまとめられ、5月9日にPhysics Letter. B に提出されました。提出論文は、Measurement of the top quark pair production cross section with ATLAS in pp collisions at √s = 7 TeV using final states with an electron or a muon and a hadronically decaying lepton でご覧になれます。
2012年4月1日

2012年度始動!

新たにM1として2名、スタッフとして2名が加わり、本日より新体制がスタートしました。
Nagoya University High Energy Physics Laboratory - N-ken