Archives(2012年度まで)

ヒッグス粒子探索の最新結果

名古屋大学が参加しているATLAS実験 と、同じく LHC 加速器を用いた CMS 実験は、昨年 7月に発見を発表した粒子の詳細な検証を進めてきました。そして、新粒子の量子力学的性質(スピン、パリティー)が予言されているヒッグス粒子のそれと一致することが十分に確認できたことから、これまでの本粒子と他の粒子との相互作用の研究結果と総合し、14日にモリオン国際会議にて「新粒子がヒッグス粒子であることを強く示唆している。」と発表しました。今後はさらに精密な検証をおこない、このヒッグス粒子が素粒子標準模型のヒッグス粒子かどうかの検証を進めていきます。

今年から LHC 加速器は二年のメンテナンス期間に入り、 2015 年からは 陽子衝突エネルギーをこれまでの 8 TeV から 13 TeV あるいは 14 TeV にまで引き上げた実験を開始します。N研究室はこれまで ATLAS 検出器の運転と物理解析とを進めてきており、さらに ATLAS 検出器をアップグレードプロジェクトにも携わっています。今後も、ATLAS 実験/N研究室からのヒッグス粒子や素粒子標準模型を越えた新物理探索の研究結果にご注目ください。

プレスリリース(英語・日本語)


タウ・レプトン物理研究センター、KMIセミナーを開催します。

日時:2012年12月25日 (火) 15:00-
会場:ES館 ES635

講師:奥村恭幸 (University of Chicago, Enrico Fermi Institute Fermi National Accelerator Laboratory)
題目:「高速飛跡検出エレクトロニクスシステムの開発」

エネルギーフロンティアのハドロンコライダー実験を10^34/cm^2/s を超える高いルミノシティで実現し、フェムトバーンオーダーの反応断面積をもつ物理現象に迫る研究は、素粒子物理学における最重要課題の一つである (ヒッグス粒子の性質の理解や、素粒子標準理論を超えた現象の発見等)。 今回のセミナーでは、その実現の鍵となる、シリコン検出器信号を用いた高速飛跡検出エレクトロニクスシステムと、それを利用したトリガーシステムの開発について議論をする。 並列処理による高速飛跡検出のコンセプトを示し、用いられるエレクトロニクスの開発研究について、特に以下の三点のテーマに焦点を当て、将来展望・技術の応用可能性に言及しつつ、最新の開発状況を紹介する。

  • Advanced TCA 規格の電気回路系を用いた Data Formatting
  • Associative Memory (AM) approach と 3D Content Addressable Memory (CAM) 技術を用いた Track Pattern Recognition
  • GPU 技術を用いた Track Fitting

第11回坂田早川記念レクチャー開催

2012年12月22日(土)に坂田早川記念レクチャーを名古屋市科学館で開催します。 坂田早川記念レクチャーは坂田昌一、早川幸男両教授の業績をたたえつつ、21世紀を担う研究者の発掘および育成を目的として開催されています。
第11回となる今回は、粒子加速器科学を専門とし最先端加速器の開発や建設の第一人者として活躍されている生出勝宣氏をお招きします。 粒子はどうやって加速されるか?粒子同士をどうやってぶつけるのか?など、素粒子物理学にとって最も重要な加速器についてお話を伺います。

お問い合わせ、参加申込などの詳細は こちらのホームページ からお願いします。 沢山の方々のご来場をお待ちしております。


タウ・レプトン物理研究センター、KMIセミナーを開催します。

日時:2012年11月9日 (金) 15:00-
会場:ES館 ES635

講師:Dr. Dmitri Denisov (DZero experiment Spokesman, Fermilab)
題目:"Experiments at the Tevatron from the discovery of the top quark to the evidence for the Higgs boson"

The talk will review results from the Fermilab Tevatron, 2 TeV proton-antiproton collider, including searches for new particles and interactions and precision measurements of the Standard Model parameters. Tevatron results on the evidence of the Higgs boson production and decay to a pair of b-quarks will be discussed as well as status of the observed deviations from the Standard Model predictions in the same sign di-muon production and angular distributions of top quarks. I will also review the future experimental program of Fermilab.


LHC実験での新粒子の発見に関する一般向け講演を行います

ジュネーブのCERN研究所で行われているLHC実験で,ヒッグス粒子と見られる新しい粒子を発見しました。LHC実験に参加している研究者らによる、この新粒子の発見に関する一般向けの講演を予定しております。

会場:名古屋大学 理学部南館 坂田・平田ホール
    市営地下鉄名城線 名古屋大学駅より 徒歩約5分
開始: 14:00-(予定)
定員:300 名

参加登録も参加費も必要ありません(ただし先着順とさせていただきます)。皆さんのご来場をお待ちしております。

詳しくは 「一般向け企画案内ページ」 をご覧ください。


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年7月13日 (金) 14:00-
会場:ES館3階 ES034

講師:戸本誠 (名古屋大学)
題目:「LHCでのヒッグス探索」

7月4日にヒッグスと考えられる新しい粒子の発見の報告がCERNからありました。 このホットな話題を多くの方と議論をしたいと思います。


ヒッグス粒子と思われる新粒子を発見!

2012年7月4日、CERNのLHC実験の二つの実験グループ(ATLAS実験とCMS実験は)、ヒッグス粒子探索に関する最新結果を発表しました。両実験ともに 質量125GeV - 126 GeV 付近に新粒子を観測したと発表しました。 解説記事は こちら からご覧になれます。

ヒッグス粒子探索に関するCERN公開セミナー生中継のお知らせ

ジュネーブ郊外にある欧州素粒子原子核研究所(CERN)のLHC実験は、ヒッグス粒子や新しい素粒子現象の発見を目的に建設され、2009年より稼働を始めました。特にヒッグス粒子は、素粒子の質量の起源を説 明する未知の素粒子と考えられており、実に40年の長きに亘って探索が続けられてきました。
昨年12月、CERNは公開セミナーを行い、2011年中に得られたデータをもとにヒッグス粒子探索の結果を報告しました。そこでは、ヒッグス粒子が存在するならば117-119 GeV/c2 または 122-129 GeV/c2 の領域に絞られたこと、また更なる絞り込みのためには 2012年のデータが必須であることを明らかにしました。
2012年もLHC加速器は順調に稼働し、6月中旬までに昨年と同等以上のデータを収集することに成功しました。これを受け、CERNでは7月4日16時 (日本時間) より公開セミナーを実施し、ATLAS実験およびCMS実験で得られたヒッグス粒子探索の最新結果を公表します。これに合わせて、タウ・レプトン物理研究センターでは公開セミナーの様子を生中継すると共に、公表された結果についての議論を下記日程で行います。
  • 日時:7月4日(水)16時から
  • 会場:C5講義室
皆様の参加をお待ちしております。

タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年6月28日 (木) 13:30-15:00
会場:坂田・平田ホール

講師:早野龍五氏 (東京大学)
題目:「先生助けてください、ホールボディーカウンターが変なんです」

講演趣旨:
私は震災直後から、原子炉や放射能のデータを集め・解析し・ 可視化し・twitterを使って公表することを続けて来ましたが、最近では、食品、特に学校給食の丸ごと放射能検査と、ホールボディーカウンター(WBC)測定による、内部被ばくの実態解明に注力しています。

講演では、私が食品検査やWBC測定に深く関わることになった経緯と、WBC測定で明らかになってきた福島の内部被ばくの状況などについてお話しします。


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年6月11日 (月) 14:30
会場:ES635 (ES館)

講師:Dr. Joel Jones-Perez (INFN)
題目:U(2)^5 Symmetry in SUSY

Abstract:
The current data of the LHC disfavours light masses for first and second generation squarks. This presents a problem for models with a Minimal Flavour Violation structure, where such bounds constrain how light the third generation squark masses can be, and put at risk the solution of the Higgs hierarchy problem. As a way out, we present a new framework based on a U(2)^5 flavour symmetry, which allows the third generation sfermion masses to be light regardless of theconstraints on the first two generations. We show how this framework can solve flavour tensions in the quark sector. Furthermore, we attempt to extend this framework in order to accommodate neutrino data, and get predictions for neutrinoless double beta decay, neutrino masses and lepton flavour violating processes.


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年5月23日 (金) 13:30
会場:C5講義室

講師:新山雅之 ( 京都大学 )
題目:LEPS, LEPS IIでのハドロン物理

Abstract:
SPring-8の高輝度γ線ビームラインLEPSでは、1.5-3GeVのエネルギーを持つ 光子を用いてストレンジクォークを含む様々なハドロン生成反応を測定してきた。
本セミナーではLEPS実験でのハドロン物理の成果を紹介し、 LEPS II実験に向けた開発の現状を報告する。


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年5月15日 (木) 17:00
会場:ES034

講師:Bhanu Pratap Das ( Indian Institure of Astrophysics )
題目:Atomic Electric Dipole Moments as Probes of CP Violation

Abstract:
The existence of a nonzero permanent electric dipole moment (EDM) of a non-degenerate physical system physical system is a signature of the simultaneous violations of time-reversal (T) and parity (P) symmetries. T violation implies the combined charge conjugation (C) and P violation (CP violation) via the CPT theorem.
Atomic EDMs are excellent probes of physics beyond the standard model , and they provide important insights into a rich variety of CP violations - leptonic, semi-leptonic, and hadronic sectors. Experimental searches are underway for the EDMs of paramagnetic (open-shell) and diamagnetic (closed-shell) atoms.The results of the experiments can be combined with those of sophisticated atomic many-body calculations to determine various CP violating coupling constants at the atomic level. These quantities can ultimately be related to the CP violation parameters at the elementary particle level and tested with the predictions of the different particle physics models.
The present talk will give an introduction to atomic EDMs and touch upon on some of the ongoing searches of these EDMs as well as their future prospects.


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催します。

日時:2012年3月19日 14:00
会場:C5講義室

講師:Dr. Yuji Enari ( Paris Univ. )
題目:Status and prospect on low mass SM Higgs Search at Tevatron
「Tevatron実験における標準模型ヒッグス粒子探索の現状と展望」

Abstract:
The latest results from LHC experiment show the 95% CL exclusionon the Standard Model Higgs in high mass region, 130 < mH < 540 GeV, and start to see Higgs boson like excess around mH=125 GeV. In the excess region, the combination of the Tevatron Higgs searches have similar sensitivity with LHC program, exclusion limit at 95% CL is 1.2 to Standard Model expectation at 115 GeV. Furthermore, while the excesses from LHC experiments are in H→γγ or H→ZZ in 4 lepton final states, the most sensitive mode in Tevatron is H→bbbar with vector boson associated production, which is necessary to establish the Standard Model Higgs mechanism. I will discuss the status and prospect of the low mass Higgs searches at Tevatron with latest result at Moriond 2012, including its validation through diboson cross section measurement in vector boson plus b-jets final states.


一般向け企画「ヒッグス粒子を探せ 〜質量の起源にいどむ〜」開催のお報せ。

  • 日時:2012年3月17日(土)14時から 電気文化会館
  • 場所:電気文化会館 5階イベントホール
問い合わせ、参加登録、その他、詳しくは、こちら。 沢山の方々の参加をお待ちしております。

ポスターとチラシ(ファイルサイズが大きいので注意!!! ポスター:2.2MB、チラシ表:2MB、チラシ裏:456KB)


ヒッグス粒子探索のアップデート

leptonic, semi-leptonic, and hadronic sectors. Experimental searches are underway for the EDMs of paramagnetic (open-shell) and diamagnetic (closed-shell) atoms. 2011年12月13日、ATLAS 実験とCMS 実験は ヒッグス 粒子探索を行った結果、従来の棄却領域を拡張し、 また今後の解析のヒントといえる結果が得られたことを報告しました。 ヒッグス 粒子は、素粒子現象を非常に良く説明できる素粒子標準模型において唯一未発見な粒子で、 長年にわたり探索が続けられている素粒子です。 今年収集したデータの詳細な解析に続き、来年にはさらにデータを蓄積することでヒッグス 粒子の発見に向けて進んでいきます。

ここに、今回の ヒッグス 粒子探索のニュースをまとめました。


学内向けセミナー「LHC実験の最新結果」開催のお報せ。

ジュネーブ郊外にある欧州素粒子原子核研究所(CERN)のLHC実験は、ヒッグス 粒子や新しい素粒子現象の発見を目的に建設され、2009年より本格稼働を始めま した。特にヒッグス粒子は、素粒子の質量の起源と考えられている未知の素粒子 であり、世界中の研究者が40年の長きにわたって様々な実験で探索され、LHCで の発見に強い期待が寄せられています。 今回、LHCの二つの実験、アトラス実験とCMS実験それぞれが、全データをもとに した最新の研究結果を、13日22時(日本時間)よりCERNにおいて発表します。 それを受け、名古屋大学大学院理学研究科タウ・レプトン物理研究センター、および 名古屋大学素粒子宇宙起源研究機構現象解析研究センター では、以下の学内向けセミナーを実施します。参加の程よろしくお願いします。
  • 日時:12月14日(水)15時から 理学部南館 1階 坂田平田ホール
  • タイトル:「LHC実験の最新結果」
  • 講演者:戸本 誠 (名古屋大学 准教授)
皆様の参加をお待ちしております。


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催しました。

日時:2011年11月8日 16:30
会場:3F Lecture Room (ES034)

講師:Dr. Yukinari Sumino ( Tohoku Univ. )
題目:A Proposal Towards Precise Measurements of Higgs Boson and Top Quark at LHC


タウ・レプトン物理研究センターセミナーを開催しました。 このセミナーでは、Belle実験、ATLAS実験と理論における最新の結果について報告会を行いました。

日時:2011年9月13日 15:00
会場:C5講義室

プログラム
1、ATLAS(SM/Top physics)の最新結果 奥村 恭幸(N研)
2、ATLAS(ヒッグス、新物理探索)の最新結果 戸本 誠(N研)
3、Belleの最新結果 居波 賢二(N研)
4、現在の実験結果をうけて理論ー実験自由討論 戸部 et al. (EHQ研)
5、理論最新 高山(EHQ研)

要旨はこちらになります。


タウ・レプトン物理研究センター内部向け研究報告会を実施しました。

日時:2011年7月13日(水) 12:00
会場:C207(物理会議室)

講師:Cholong Lim (Yonsei Univ., Seoul, Korea)
題目:A Study of B -> Xs with Hadronic Tagging at Belle Experiment
要旨はこちらになります。


2010年6月30日 KEKB加速器/Belle測定器の運転停止

99年から運転を続けてきたKEKのBファクトリー(KEKB加速器/Belle測定器)が、ルミノシティ増強のための高度化作業に伴い、6月30日に運転を停止しました。詳細についてはKEKトピックスでご覧になれます。


2010年6月22日 次期Bファクトリー実験が「最先端研究基盤事業」補助対象に決定!

Bファクトリー実験の高輝度化(KEKBの高度化)が、文部科学省の推し進める「最先端研究基盤事業」補助対象事業14件の一つとして認められました。 高エネルギー加速器研究機構のコメントはこちらです。

News

2011年8月
2011年実験データ解析の最新結果 --続報

N ATLAS グループでは今年収集した0.7/fb のデータを用いた物理解析を進めてきました。 奥村君のトップクォーク対生成断面積測定に続き、高橋君は 終状態にτレプトンを含んだトップクォーク対の生成断面積測定、 長谷川君はトップクォークの崩壊事象中におけるWボゾンの偏極度測定を まとめあげました。 また、 これら成果は先日の Lepton Photon 2011 の会議で報告されました

解析の詳細や、研究ノート・カンファレンスでの発表資料へのリンクを 『N研 ATLASグループWeb ページ』にまとめました。

2011年8月
2011年実験データ解析の最新結果

LHC-ATLAS 実験での2011年のデータ収集は順調に進んでおり、 すでに収集したデータは 2010年の30倍以上に達しています. そのデータ解析が進み、ATLAS からも多くの測定成果が国際会議等で公表されています. 名古屋大学のグループからは、 奥村恭幸君が中心に進めるダイレプトン終状態を用いた トップクォーク生成断面積の測定の研究が ATLAS 実験グループの結果として最新結果として公表されています. 本研究では、検出器応答の正確な理解にもとづき、 高い測定精度での7TeV の陽子陽子衝突におけるトップクォークの生成確率の評価を実現しました. 右図は LHC-ATLAS 実験より公表されている、本研究の最新の実験結果です. 複数の崩壊モード、また複数の手法でデータ解析の結果がまとめてあります. また図中の黄色の帯は標準模型の理論計算による予想値を表しており、 今回の測定結果で、実験・理論の誤差の範囲内で一致することが確かめられました.

LHC-ATLAS実験グループの公開資料 (英語)


2010年3月
2009年度の成果(タウレプトンからレプトンフレーバーを破る崩壊の探索)

ニュートリノ振動の発見により、レプトンフレーバー(電子数、ミュー数、タウ数)は破れていることが分かっています。 しかし、荷電レプトンからのレプトンフレーバーを破る崩壊は、まだ観測されておらず、 その分岐比は、ニュートリノ振動だけが寄与するとすると、現在の実験では観測できないほど、小さいと考えられています。 しかし、標準模型を超える新しい物理が存在すれば、 その分岐比は現在の実験において観測可能な大きさを持つ事ができると予言されています。 よって、荷電レプトンにおけるレプトンフレーバーを破る事象の探索を行うことは、 新しい物理の探索において重要であり、その観測が期待されております。

私たちはBelle実験で得られた世界一の高統計のタウレプトン対のデータを用いて、 様々なレプトンフレーバーを破るτレプトンの崩壊の探索を行っております。 残念ながら、まだ信号は観測されておりませんが、まもまく上限値は10-9に入るところまできています。 その探索感度は世界最高レベルに入って、その観測が期待されております。


動き始めたLHC実験

2009年11月から運転を再開したLHC加速器は 12月8,14日には 世界最高の重心系エネルギー2.36TeV でのCollision に成功しました。 その後も順調にコミッショニングを進め 12月16日に2009年度の運転を完了し、各実験を含め冬のシャットダウンに入りました。 2010年の実験開始は2月を予定しています。2010年は、これまで我々が建設してきた検出器のメンテナンスを進め、 かつ、面白い物理も見られるかもしれない、非常に活発な1年になることは間違いありません。 検出器の運転に並行して解析も進められており、piなどの粒子も"再発見"されています。ビームデータをはじめとする オフィシャルな結果は ATLAS wiki にてご覧いただけます(特に、各グループの"collision data"と名のつくリンク先にビームデータがあります。)。 また18日にはLHC加速器と、ATLASを含めた各実験グループからの報告が行われました。 CERN "LHC report" Indico ページ(各発表のスライドの他、"Video in CDS"にて発表の様子を動画でご覧いただけます。)

益川、小林先生ノーベル賞受賞講演

12月10日のノーベル物理学賞受賞式を前に、益川敏英名古屋大学特別招聘教授、小林誠KEK名誉教授が受賞記念講演を行われました。 小林先生は、名古屋大学のフレーバー物理の礎である 坂田模型 から、Belle実験の活躍などを交えながら、CP対称性の破れを説明する小林・益川理論の構築と確立に至る歴史を振り返り、 益川先生は物理学者を志したきっかけが、高校時代に触れた坂田模型の新聞記事だったことや、 6クォークのモデルを入浴中に思いついたエピソードなどを話されました。

現地から記念講演を終えて安堵の表情のお二人の様子などの写真が届きましたのでご紹介します。

Events

平成21年度 タウ・レプトン物理研究センター研究報告会が開催されました。

日時:2010年3月11日 10:00
会場:N研会議室 (C-507)

スケジュールはこちらです。


平成20年度 タウ・レプトン物理研究センター研究報告会が開催されました

日時:2009年3月25.26日 15:00-
会場:N研会議室(C507)

平成20年度にタウ・レプトン物理研究センターが進めてきた研究について、 タウ・レプトン物理部門、LHC物理部門、理論部門のそれぞれで活躍する研究員 や学生の発表を中心とした研究報告会が開催されました。 (詳しくはこちらをごらんください)

名古屋大学 タウ・レプトン物理研究センター

Nagoya University Tau-Lepton Physics Research Center

〒464-8602 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院理学研究科

Phone:052-789-2902 Fax:052-782-5752

WWW-admin@hepl.phys.nagoya-u.ac.jp