第1回タウ・レプトン物理研究センター 研究成果報告会

日時・場所:2008年11月13日(木) 12時
C5講義室

発表者:奥村恭幸 (N研究室、D1)

題目:「ヒッグス事象を見つけ出す最新技術 -ミュー粒子トリガーシステム-」
(スライド(pdf))

概要
LHC-ATLAS実験は高運動量ミュー粒子をプローブに衝突事象を選別するミュー粒 子トリガーシステムを用いて、ヒッグス粒子の発見に挑む。 40MHzの高頻度衝突から、正確に興味事象を選別するためには、2000枚のボー ド・170kmを超えるケーブルからなる全システムの同期、信号伝搬時間の1ナノ秒 の精度での調整が不可欠である。実験現場において、テストパルス・宇宙線によ るコミッショニング、およびシステムの調整を実践し、32万の読み出しチャンネ ルを用いてのミュー粒子による事象同定を可能にした。2009年の陽子ビーム周回 時には、ビーム通過時刻同定に成功し、その正確な動作を証明した。 建設から、試運転、データ解析まで、国際協力実験の第一線での成果を報告する。

名古屋大学 タウ・レプトン物理研究センター

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