タウ・レプトン物理研究センター セミナー・コロキウム

日時:2010年10月5日(火) 16時30分
場所:B5講義室

講師:青木 正治 (大阪大学)

題目:軽い二次粒子を用いた新物理の探索 --- PIENU, DeeMe and COMET ---

概要:
パイオンやミューオンは50年以上前に発見された「古い」粒子であり、 標準理論の確立に大きく貢献してきた長い歴史を持つ。LHCなど高エ ネルギー衝突型加速器実験が大きく発展した今日でも、パイオンや ミューオンの稀崩壊は標準理論を超えた新しい物理を研究する手段と して「新しい」可能性を持っている。本講演では、現在物理データ収 集を行っているπ+→e+ νe 崩壊分岐比の精密測定実験(PIENU)や、 J-PARCで計画されているμ-e転換過程探索実験(COMET, DeeMe)の 紹介を行う。特に後者は、μ-e転換過程の探索精度を一気に100倍 (DeeMe)--10000倍(COMET)改善しようと言う試みであり、超対称性 理論による信号が観測できる可能性が高いと考えられている。 実験感度を向上する為のユニークなアイデアや、計画の現状と将来 の展望について説明したい。

名古屋大学 タウ・レプトン物理研究センター

Nagoya University Tau-Lepton Physics Research Center

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