タウ・レプトン物理部門の研究内容 |
当センターでは、つくば市高エネルギー加速器研究機構で行っている
国際共同実験Belleで得られる大量のデータを用いて、物理解析を行っています。
本解析グループでは、10.58GeVの中心エネルギーで衝突させた電子・陽電子の
対消滅によって生み出される大量のB中間子対及びタウ・レプトン対の反応の様子を解析することで、
新しい物理像の構築を目指しています。
Belle実験実験データは、Belle測定器で収集されます。 測定器は、全体で9m x 9m x 9mと大きなものになっており、 その中心で電子・陽電子を衝突・対消滅させます。 衝突によって生み出される粒子の崩壊の様子を、 Belle測定器で精密に測定することで、衝突の瞬間に起きた現象を 精度良く調査することができます。Belle測定器は、筑波山の麓にある高エネルギー加速器研究機構に設置された KEKB加速器と共に運転されています。KEKB加速器では、線形加速器によって 電子を8GeV、陽電子を3.5GeVに加速した後、メインリングに連続的に入射され、 1アンペア程度の蓄積量を保ちつつ衝突させています。 こうして高い電流量で衝突させるため、電子・陽電子の対消滅頻度 (エネルギーが生み出される輝度)が世界最高となっています。 Belle測定器では、世界最高輝度によって生み出される、高頻度のB中間子対、 タウ粒子対事象の崩壊の様子を高精度で調べることで、ごく稀に起こる新しい現象や、 予想とは異なる反応を発見し、素粒子世界の探索を行っています。 ![]() ![]() ![]() 解析テーマ本センターでは、以下のテーマを研究しています。
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タウ・レプトン物理部門の研究成果 |
センターから発信している論文、国際会議 |
![]() 名古屋大学 タウ・レプトン物理研究センター |
〒464-8602 名古屋市千種区不老町 名古屋大学大学院理学研究科Phone:052-789-2902 Fax:052-782-5752 |
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