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SuperKEKB加速器が世界最高衝突性能を達成
SuperKEKB/Belle II実験の2020年の夏前の運転が終了しました。 6月15日には、SuperKEKB加速器の電子-陽電子ビームの衝突性能の指標となる瞬間ルミノシティが2.22 X 10^34 cm^-2 s^-1を達成し世界記録を更新、その後運転終了までに2.4 x 10^34 cm^-2 s^-1 を達成しています。 新型コロナ感染症の流行によって、国外からはもちろん、国内からも研究者の移動が制限されるなか、Belle II測定器の運転を限られた人員で進める必要がありましたが、KEKにいる研究者の頑張りと、インターネットによるリモートからの運転支援により、順調にデータ収集を続けることができました。
実験は、まだまだこれからが本番。加速器の衝突性能も世界最高を超えたことにより、いよいよ未知の世界に突入。今後、衝突性能を徐々にあげながら、従来を遥かに超える量のデータを収集し、新しい素粒子現象の発見を目指します。
参考リンク:
KEKのプレスリリース
名古屋大学素粒子宇宙起源研究所(KMI)のプレスリリース