計画研究A01・平成23年度の研究の進捗と成果


(図1)Υ(5S) ↠ Υ(3S)π+πにおけるΥ(3S)π+不変質量分布。質量10610MeVと10650MeVの共鳴粒子が確認できる。 (図2)X(3872) → J/ψ π+πにおける崩壊角度分布の一例。JPC=1++を支持している。

本年度は、Υ(5S) ↠ hbπ+π崩壊過程でのhb粒子の発見をもとに、その崩壊過程の詳細研究を進め、hbπ+に崩壊する荷電をもちボトムクォーク対を含むエキゾチックハドロンZb(10610)とZb(10650)を発見した。また、Zb(10610)とZb(10650)は、Υ(5S) ↠ Υ(nS)π+π (n=1,2,3) 崩壊過程でも発見された。Υ(4S)で収集した全データを用いて、X(3872)粒子が$J/ψ π+ π-へ崩壊する際の角度分布の解析から量子数を特定する成果をあげた。さらに、ωφやφφを用いてストレンジクォーク領域への拡張が進んでいる。

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Last updated 2014 Aug. 21st