講義

● 東京大学 素粒子物理学国際研究センター 森俊則先生

内容: MEG実験について 日時: 8月6日 18時半~22時、 8月7日 8時45分~12時

講義タイトル 「MEG実験と大統一理論」

CENTER素粒子の標準理論はあらゆる素粒子現象を精度良く記述する優れた理論であるが、 暗黒物質の存在や粒子・反粒子の非対称性など、説明できないことも多い。 この講義では、標準理論を中心に素粒子物理の基本的な考え方について概説した後、 超対称大統一理論をフレーバーの破れを通してミューオンの崩壊から探ろうとする MEG実験について、実験技術なども含めて解説する。

● 京都大学 理学研究科 物理学第二教室 中家剛先生

内容: T2K実験について 日時: 8月8日 18時半~22時、 8月9日 8時45分~12時

講義タイトル 「長基線ニュートリノ振動実験T2Kついに始動!」

T2K実験は茨城県東海村にある大強度陽子加速器J-PARCでニュートリノビームを生成し、295km離れた岐阜県 飛騨市神岡町にあるスーパーカミオカンデでニュートリノを検出し、ニュートリノ振動を世界最高感度で測 定する実験である。T2Kは、実験草案が2000年に作られ、2004年に承認、2009年に実験装置がほぼ完成し、 2010年から本格的なデータ収集を開始した。講義ではT2K実験の目指すニュートリノ振動の物理を説明し、 T2Kで使われる種々の実験技術に関して紹介する。また、実験の経緯、現場の様子、国際協力の現状、大学 院生の活躍についても紹介する。


原子核三者若手 夏の学校 ~高エネルギーパート~