文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究:多彩なフレーバーで探る新しいハドロン存在形態の包括的研究

計画研究E01・平成21年度の研究の進捗と成果



本年度は領域と計画研究の立ち上げの年度にあたり、これまでの関連研究の総括と今後5年間で行う研究に向けての検討を中心にした研究を行った。
1)本研究領域研究の立ち上げとして、総括班が主催する研究会において理論研究を様々な角度から報告し、実験グループとエキゾチックな構造を探る研究に向けた検討を行った。
2)本研究領域理論班が実施する研究と密接に関連する特定領域研究「ストレンジネスで探るクォーク多体系」理論班との共催で、研究会「ストレンジネスから新ハドロンへ」を開催し、研究成果の報告とともに、新領域研究で行うべき理論研究について意見交換を行った。
3)新年度に向けて研究員を雇用するにあたり公募を行い、本計画研究を素粒子・原子核分野の幅広い観点から、また国際的な視点に立って推進するため5名の研究員を内定した。5名のうち2名は素粒子分野の研究者から、また2名は海外からの研究者となった。
4)総括班主催の定期セミナー「ハドロンスクエア」を立ち上げ、第1回を名古屋大学で開催した。若手理論研究者を招待し、重いクォークにおけるエキゾチックなハドロンの構造について議論した。
5)京都大学基礎物理学研究所で開催された国際研究集会NFQCD09に、本学術領域研究に密接に関連するQCD基礎理論、散乱理論の専門家を海外から招聘し、エキゾチックな構造を理論実験双方の側面から理解する試みについて議論した。   

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