ニュース

- 2009/12/20

動き始めたLHC実験

2009年11月から運転を再開したLHC加速器は 12月8,14日には 世界最高の重心系エネルギー2.36TeV でのCollision に成功しました。 その後も順調にコミッショニングを進め 12月16日に2009年度の運転を完了し、各実験を含め冬のシャットダウンに入りました。 2010年の実験開始は2月を予定しています。2010年は、これまで我々が建設してきた検出器のメンテナンスを進め、 かつ、面白い物理も見られるかもしれない、非常に活発な1年になることは間違いありません。 検出器の運転に並行して解析も進められており、piなどの粒子も"再発見"されています。ビームデータをはじめとする オフィシャルな結果は ATLAS wiki にてご覧いただけます(特に、各グループの"collision data"と名のつくリンク先にビームデータがあります。)。 また18日にはLHC加速器と、ATLASを含めた各実験グループからの報告が行われました。 CERN "LHC report" Indico ページ(各発表のスライドの他、"Video in CDS"にて発表の様子を動画でご覧いただけます。)

- 2008/10/7

祝 ノーベル賞! 益川敏英名古屋大学招へい教授、小林誠KEK名誉教授が受賞

名古屋大学の素粒子理論の代名詞とも言えるフレーバ物理の一翼を担う小林・益川理論の業績で小林誠KEK名誉教授、益川敏英名古屋大学招へい教授がノーベル賞を受賞しました。クォークが3世代6フレーバあることを予言したこの理論は、名古屋大学タウ・レプトン物理研究センターが強力に推し進めるBファクトリー実験で実験的に精密検証されました。 特にこの理論による「CP対称性の破れ」現象は、このBファクトリー実験で実験的に解明されました。

このうれしいニュースを皆で分かち合うため、10月10日(金)に野依記念学術交流館カンファレンスホールにて、「小林・益川の理論とは?」 のタイトルで講演を開催いたしましたが、 今度は10月17日(金)に本学の学生向けに講演会を行います。 本センターのスタッフ陣が、文系理系の学生関係なく、わかりやすくノーベル賞受賞物理学の解説をしたいと考えております。詳細は本ページ下部のイベントをご覧下さい。

写真は、小林KEK名誉教授を囲む名古屋大学学生、スタッフたち(CKM2006国際会議@名古屋にて、写真をクリックするとさらに写真があります)。

名古屋大学 タウ・レプトン物理研究センター

Nagoya University Tau-Lepton Physics Research Center

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