本年度は、以下の項目における進展を見た。
- LEPS施設において光子(γ)ビームによるΘ+やΛ(1405)といったエキゾチック候補バリオンの分光実験研究を推進した。
- 実験効率をさらに向上させるため、高エネルギー光子ビーム強度の倍増化を図った。
- 実験効率を向上させるため、データ収集システムの高速化に取り組む。とくに、検出器の読み出し回路の並列処理化を施し、データ収集効率の飛躍的向上を目指す。そのための回路試作を通して開発を進める。
- 米国ブルックヘイブン国立研究所(BNL)のK中間子稀崩壊実験用検出器(E949検出器)を移送する計画を進め、電子回路を輸送した。検出器の解体を進め、ソレノイド電磁石の輸送にめどを立てた。
- LEPS2計画の実行計画書が認められ、実験建屋が建設された(図1)。
- J-PARCにおけるハドロンビームを用いたエキゾチックハドロン実験研究展開へむけた開発研究を推進した。生成されたエキゾチックハドロンの崩壊粒子飛跡検出器と液体重水素標的(図2)の開発を行った。
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