メニュー

最新情報

ニュース

学部4年生がJ-PARCの物質・生命科学実験施設にて卒業研究を行いました

1月26日から27日にかけて、大強度陽子加速器施設(J-PARC)の物質・生命科学実験施設(MLF)にて、 学部4年生4名がミュオンビームを用いたミュオン崩壊観測実験を行いました。 ミュオンの崩壊で生じる陽電子の位相空間分布はスピン方向に依存することがよく知られており、 そのスペクトルは4つのパラメータ(ミシェルパラメータ)で表されます。 4年生はこれらのパラメータのうち、エネルギースペクトルに現れるρと、 スピン方向との角度差のスペクトルに現れるξに着目し、 それらのパラメータを測定できる実験の考案から、検出器の製作、期待されるデータの計算等を行い、 自分たちで実験を組み立てました。 4年生にとっては初めてとなるビームラインでの実験で困難もありましたが、 検出器や標的の設置、読み出し系の調整等をこなし、測定を無事に終えました。 現在は取得データの解析を行っています。 解析結果は卒業論文発表会(告知はこちらから)にて報告されます。

本実験を行うにあたり、高エネルギー加速器研究機構(KEK)の加速器科学インターンシップのご支援及びJ-PARC MLFのご協力をいただきました。 お世話になった方々にこの場を借りて御礼申し上げます。


(3月19日追記)
この実験を受け入れてくださったKEK 物質構造科学研究所(IMSS)の広報誌で紹介していただきました。
 物構研News No.32 2021年3月 MUSEで学生実験を応援

実験を行ったN研メンバーとご協力いただいたMLFの皆様
前列左から、橋爪さん、鍋山さん、安達さん、杉山さん、
後列左から、周さん(YLC/KMI)、山崎さん(KEK IMSS)、Patrickさん(KEK IMSS)、鷲見さん、竹下さん(KEK IMSS)
右端の2つの検出器はξ測定のためのシンチレーションカウンター
(左)  レーザーで奥にあるビーム標的の位置を較正する橋爪さん、安達さん
(中央) 読み出し回路の動作確認を行う杉山さん
(右)  FPGAの操作と取得データの解析を行う鍋山さん

メニュー

PAGE TOP

メニュー