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大学院進学希望の方へ

近年の素粒子実験は,大型装置を用いる高度な科学研究に発展し,Bファクトリー実験はおよそ900人,アトラス実験はおよそ3000人の研究者が参加する国際共同実験である. しかしながら,研究のオリジナリティーは,参加する個々の研究者のアイデアにある. そこで,N研では,自らのアイデアに基づく検出器開発や物理解析を重視している.

大学院生は,修士課程では,主に検出器の開発研究に携わって実験家に必須となるハードウェアの腕を磨き,博士後期課程では,実験データの解析によって第一線の物理成果を得ることを目指す. また,研究遂行にあたっては,アイデアや研究内容を表現する発表能力,問題点を自らの思考と仲間との議論によって解決する能力など,卒業後の進路に関わらず重要となる能力を磨くことにも力点を置く. 本研究室では,学部生・大学院生の他,数名のポスドクが在籍して,活気あふれる研究を展開しているが,大学院生がその中核を担っている.

最近の研究としては,Belle実験におけるB中間子のτレプトンへの崩壊分岐比測定,チャームクォークを含む新しい共鳴状態の探索,ATLAS実験における超対称性トップクォーク探索などがある. また,TOPカウンターやエアロジェルRICH検出器に関連した技術開発, ATLASミューオン測定器の技術開発や,最新のコンピューターテクノロジーを使ったデータ解析システムの構築がある. 研究テーマは,学生一人一人の興味や動機を重視し,スタッフと相談して決める.

最近の学位論文研究テーマ:http://www.hepl.phys.nagoya-u.ac.jp/result/dissertation/

卒業後の進路は,学術研究機関,企業,高校などの教育機関など多彩である.海外で活躍している卒業生も多い.

大学院進学に興味のある方には,事前にコンタクトを取ったうえで研究室を訪問することを推奨している.毎年6月に開催されている大学院説明会の機会を利用するとよい.
大学院説明会の情報: http://www.phys.nagoya-u.ac.jp/

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