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Belle II実験で世界最高積分ルミノシティに向けた物理データ取得を開始しました

高エネルギー加速器研究機構(KEK)で行われているBelle II実験において2024年2月20日(火)に物理測定のためのビーム運転が再開し、重心系での衝突エネルギー10.58 GeVの物理データ取得が始まりました。 今年の運転期間では、2022年に記録した世界最高瞬間ルミノシティをさらに向上させて、先行研究であるBelle実験を超える統計量の衝突データ収集を目指します。

この運転(Run 2)は、1年半以上に及ぶSuperKEKB加速器とBelle II測定器のアップグレード作業を経て再開されました。 N研のスタッフや学生は、Belle IIコラボレーションの一員として、粒子識別装置TOPカウンターとビームロスモニターのメンテナンスおよびアップグレードなどに重要な貢献をしました。

SuperKEKB加速器を調整しながら瞬間ルミノシティを増加させ、最終目標はデータ統計量を現在の100倍以上にすることを目指します。 この目標を達成するために、N研メンバーは運転で主導的な役割を果たし続けます。 前人未到の大統計データで見える研究成果をお楽しみに!

下記は、Run 2における初ビーム衝突時の様子を捉えた写真で、Belle IIコラボレーターがKEK筑波実験棟の制御室にて喜びの瞬間を祝福しています。 詳細については公式記事をご覧ください。

私はBelle ll 実験がシャットダウン期間中にTOPカウンターから取り外された光検出器の性能測定を行っています。自身が関わっている検出器からビーム衝突によるデータを取得している様子を見ることは初めてです。
(博士前期課程1年 小森涼太郎)
初衝突に立ち会うことができ、とても感慨深いです。加速器、検出器共に大幅に改良され、前回の運転期間よりも高い性能でデータ収集が可能になりました。 私もこれからの実験に貢献していきます。
(博士後期課程2年 前田朱音)


地下でTOPカウンターの交換作業を行うN研の学生

初ビーム衝突時の様子を捉えた時のKEK筑波実験棟の制御室

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