メニュー

最新情報

発表

国際会議EPS-HEP2019にて研究成果を報告しました

7/10(水)から7/17(水)にかけてベルギーのゲントで行われた国際会議 The European Physical Society Conference on High Energy Physics (EPS-HEP2019) にて、N研の加藤悠司特任助教(KMI)と博士前期課程の麻田晴香さんが口頭発表を行いました。

この国際会議はヨーロッパ物理学会が主催する高エネルギー物理学部門の会議で、宇宙論やニュートリノ物理、加速器物理等の様々な分野から参加者が集います。 今回の会議においても、参加者が745名、講演数が506、ポスター発表数が203に及び、会期中は終始活発な議論が交わされました。

加藤特任助教は、新しいバリオン状態であるΞ(1620)やΩ(2012)の発見などBelle実験におけるハドロン物理の成果について報告を行いました。 また、麻田さんは検出器やデータ処理を主題とするセッションに参加し、2026年開始予定の高輝度LHC-ATLAS実験で用いられる新しい初段エンドキャップ部μ粒子トリガーについての概要や開発状況、性能評価について研究成果を報告しました。 それぞれの発表内容は以下からご覧いただけます。

加藤 悠司 「Baryon spectroscopy at Belle
麻田 晴香 「ATLAS Level-0 Endcap Muon Trigger for HL-LHC



このほかにも、本会議においてN研のメンバーが主要な貢献をした2つの解析結果が公表されました。これらの解析はヒッグス粒子の結合に対する制限を与え、高輝度LHCなど今後統計量が増えるにつれてますます重要になってきます。該当する講演は以下よりご覧いただけます。

1. 「ATLAS Searches for Resonances Decaying to Boson Pairs
ATLAS CONF note: Search for the HH→bbbb process via vector boson fusion production using proton-proton collisions at √s = 13 TeV with the ATLAS detector
ヒッグス粒子対が2本のジェットと随伴生成される終状態に着目した解析です。全く新しいトポロジーでの共鳴状態粒子探索を行った他、ベクトルボソンとヒッグス粒子の4点結合強度に初めてアクセスした解析です。
博士後期課程の佐野祐太君が筆頭著者・主著者として、中浜優准教授がHH->4bグループ責任者として、解析を主導しました。(講演1)
EPS-HEP2019で示された本解析最新結果については、ATLASコラボレーションによる公式解説(英語)を こちらからお読みいただけます。

2. 「Rare and lepton-flavour-violating Higgs boson decays in ATLAS
ATLAS CONF note: A search for the dimuon decay of the Standard Model Higgs boson in pp collisions at √s=13 TeV with the ATLAS Detector
2015年から2018年にLHC-ATLAS実験で取得したデータを使ってヒッグス粒子のμ粒子対への稀崩壊過程の観測を目指した解析です。
博士後期課程の川口智美さんと堀井泰之講師が高エネルギーμ粒子の輻射光子を用いた補正について解析を主導しました。(講演2 p.9-p.14)
EPS-HEP2019で示された本解析最新結果については、ATLASコラボレーションによる公式解説(英語)を こちらからお読みいただけます。

メニュー

PAGE TOP

メニュー