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発表

国際会議ICHEP2020にて研究成果を報告しました

7/28(火)から8/6(木)にかけて開催された国際会議 ICHEP2020: the 40th International Conference on High Energy Physics にて、N研の居波賢二准教授、中浜優准教授(KMI)、松岡広大特任准教授(KMI)が口頭発表を行いました。 ICHEPは2年に一度開催される高エネルギー物理学最大の国際会議で、今年はオンラインで開催され3000名を超える研究者が参加しました。

居波賢二准教授は、クォークとレプトンフレーバー物理のセッションにてBelle II実験におけるタウ物理の現状と展望について、特にタウ粒子の質量測定の最新結果とLepton Flavor Violation崩壊の期待感度について発表しました。 中浜優准教授は、検出器や実験オペレーションのセッションにてLHC-ATLAS実験におけるミューオントリガーの過去・現在・未来として、設計・第2運転期間での改善と性能評価・第3運転期間への展望について発表しました。 松岡広大特任准教授は、検出器や実験オペレーションのセッションにてBelle II実験における検出器、2020年のビーム運転、データ解析の現状と展望について発表しました。

それぞれの発表内容は以下からご覧いただけます。
居波 賢二 「Tau physics prospects at Belle II
中浜 優  「The ATLAS Muon Trigger Design and Performance
松岡 広大 「The Belle II Experiment: Status and Prospects

このほかにも、本会議においてN研のメンバーが主要な貢献をした解析結果が公表されました。該当する講演は以下よりご覧いただけます。
Search for rare and lepton flavor violating decays of the Higgs boson with the ATLAS detector
arXiv: 2007.07830: A search for the dimuon decay of the Standard Model Higgs boson with the ATLAS detector

本解析では、2015年から2018年にLHC-ATLAS実験で取得したデータを用いて、ヒッグス粒子のミュー粒子対への稀崩壊過程の兆候を発見しました。 博士後期課程の川口智美さん、加納勇也研究員、堀井泰之講師、戸本誠特任教授が、ミュー粒子が放出する光子を用いた補正などを新たに導入し、解析に不可欠な貢献をしました。 ICHEP2020で示された本解析最新結果については、ATLASコラボレーションによる公式解説(英語)を こちら からお読みいただけます。

さらに、本会議では飯嶋教授はInternational Advisory Committeeの一員となり、中浜優准教授は前半4日間のパラレルセッションにおいて新物理のセッションで議長を務めるなど、 運営側としてもN研のメンバーが貢献しました。

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