周啓東特任助教（KMI/YLC）が主著者としてまとめた論文「PCI-Express Based High-Speed Readout for the Belle II DAQ Upgrade」がIEEE Transactions on Nuclear Science誌に掲載されました。

Belle II実験では目標の50 ab^-1のデータ収集に向け、現行の高速データ読み出しシステムをアップグレードします。 データ取得システムの開発グループでは、そのアップグレードに向け、PCIe40という読み出しモジュールを用いてBelle II実験に特化した搭載ファームウェアおよび読み出しPCのソフトウェアを新たに開発しました。 周さんはファームウェアとソフトウェア双方の開発に貢献し、特にスローコントロールシステムとフロントエンド電子回路の高速データ転送についてその開発を主導しました。 今回出版された論文では、アップグレードしたシステムのデザインコンセプトに加え、Belle II実験の粒子識別装置TOPカウンターと中性K中間子/μ粒子（KLM）検出器を用いたデータ収集テストにおけるアップグレードシステムの性能評価について示されています。 詳細は掲載論文をご覧ください。

論文情報：
Qi-Dong Zhou, et al., "PCI-Express Based High-Speed Readout for the Belle II DAQ Upgrade"
[IEEE Transactions on Nuclear Science 68, 8 (2021) 1818-1825, DOI:10.1109/TNS.2021.3086526]