メニュー

最新情報

論文

Physical Review D誌に論文が掲載されました

平田光さんが主著者としてまとめた論文「Study of the lineshape of \(X(3872)\) using \(B\) decays to \(D^0 \bar{D}^{*0}K\)」がPhysical Review D誌に掲載されました。

本論文ではBelle実験における\(B \rightarrow X(3872)K \rightarrow D^0 \bar{D}^{*0}K\)崩壊を用いた\(X(3872)\)ラインシェイプの測定結果を報告しました。 \(X(3872)\)質量分布のラインシェイプ測定はその内部構造を解明するために重要です。 今回の測定では、これまでの測定で使用されてきた相対論的Breit-Wigner形状に加えて、新たに\(X(3872) \rightarrow D^0 \bar{D}^{*0}\)結合を考慮したFlatté模型を用いて質量分布を解析しました。 Flatté模型を用いた解析については、これまでLHCb実験により\(J/\psi \pi^{+}\pi^{-}\)崩壊でなされていましたが、模型のすべてのパラメータを決定するにはこの\(D^0 \bar{D}^{*0}\)崩壊を解析することが必要です。 本測定では、先行研究から手法を改良して中性B中間子からの\(X(3872)\)信号事象を初めて観測するとともに、\(D^0 \bar{D}^{*0}\)結合定数\(g\)の下限を95%信頼水準で0.075と決定しました。 詳細は以下の掲載論文をご覧ください。

論文情報:
H.Hirata, et al., " Study of the lineshape of \(X(3872)\) using \(B\) decays to \(D^0 \bar{D}^{*0}K\)"
[Phys. Rev. D 107, 112011 (Jun 2023). DOI:https://doi.org/10.1103/PhysRevD.107.112011]

メニュー

PAGE TOP

メニュー