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Physical Review D誌に論文が掲載されました

昨年度N研で博士号を取得したMichele Aversanoさんが主解析者としてまとめた論文「Measurement of \(B^+ \to \tau^+ \nu_\tau\) branching fraction with a hadronic tagging method at Belle II」がPhysical Review D誌に掲載されました。

本研究ではSuperKEKB 加速器を用いてBelle II実験で取得された電子・陽電子の衝突データを用いて、崩壊過程 \(B^+ \to \tau^+ \nu_\tau\) の分岐比を測定しました。 得られた結果を標準模型の予測およびこれまでの他実験の結果と比較し、使用したデータ量が小さいにもかかわらず、 同程度の統計誤差を達成することを示しました。 候補事象は、多変量解析に基づくハドロニックタグ手法を用いて再構成され、この手法によりバックグラウンドを効果的に抑制しました。 信号事象は、電子、ミューオン、パイオン、ローへの各\(\tau\) 崩壊モードを通して探索され、機械学習分類器を含む最適化された選択基準を適用しました。 分岐比の決定には、多次元最大尤度フィットを用い、シミュレーションは実験データに合わせて較正し、系統誤差を適切に考慮しました。 Micheleさんは主解析者として、事象選別の構築、機械学習モデルの最適化、最終フィットによる分岐比抽出を担当しました。

論文情報:
ADACHI, I., et al. "Measurement of \(B^+ \to \tau^+ \nu_\tau\) branching fraction with a hadronic tagging method at Belle II"
[Phys. Rev. D, 112, 072002, 2025. DOI:https://doi.org/10.1103/PhysRevD.112.072002]

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