文部科学省 科学研究費補助金 新学術領域研究:多彩なフレーバーで探る新しいハドロン存在形態の包括的研究

計画研究B01・平成21年度の研究の進捗と成果


(図1)LEPS実験によるφ粒子の光生成断面積のエネルギー依存性の測定結果。反応敷居値付近において単調増加でないことが確認された。重陽子標的を用いて中性子に対する断面積を評価し、陽子に対する断面積と同程度であることを明らかにした。 (図2)大立体角検出器として再利用されるAGS-E949実験用検出器。ソレノイド電磁石の端部蓋(茶色い円形のもの)が見えている。日本に搬送するために、米国ブルックへブン国立研究所において解体作業が進められている。

光子ビームを用いた研究活動:
  • LEPS施設においてΘ+やΛ(1405)といったエキゾチックハドロンの分光実験研究を実施した。
  • 大出力深紫外レーザーを導入し、光子ビームの高エネルギー化と強度の増強を行った。
  • データ収集システムの高速化に取り組み、TPC読出し回路の試作試験を行った。
  • BNLよりE949検出器を移設する準備を進め、検出器の一部と電子回路類の移送手続きを行った。
  • LEPS2計画における実験研究展開へ向けて、実行計画書を作成した。来年度に、計画実施へ向けて審議を受ける。

ハドロンビームを用いた研究活動:
  • J-PARCにおけるエキゾチックハドロン研究展開のための関連する研究活動を行った。
  • J-PARCにおいて、πビームを用いたΘ+分光実験(E19)を推進した。
  • J-PARCにおいて、Kビームを用いたΛ(1405)分光実験を提案し、E31実験として採択された。

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