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2013年ノーベル物理学賞がF. Englert博士とP. W. Higgs博士に授与されることが発表されました

受賞理由:素粒子の質量の起源の理解に貢献する理論的発見をし、CERNのLHCにおけるATLAS/CMS実験で、その理論で予言された素粒子の発見による裏付けが得られたこと。

今回のノーベル賞受賞に深く関わっているATLAS実験は、スイス・ジュネーブ近郊の欧州原子核研究機構でおよそ3000人の研究者によって遂行され、素粒子を検出するための巨大なATLAS検出器(25m x 44m x 25m)が建設されました。名古屋大学はその中でも特にミューオントリガー検出器の建設と運転に大きく貢献しています。
ATLAS実験では、ヒッグス粒子発見が大きな目標の1つでした。2011年12月に、ヒッグス粒子と目される新粒子が存在する予兆(3.5σ)を捉えました。続く2012年7月に、新粒子を99.9999%以上(5.9σ)の確度で発見しました。そしてとうとう、今年3月に、それまでの約2.5倍の実験データを用いてこの新粒子の性質を調べたところ、ヒッグス粒子である事を強く示唆する結果を得ました。
最新の測定結果は、質量125.5±0.2+0.5-0.6 GeV/c2、標準模型に対する信号の強さ1.33±0.14±0.15、スピン‐パリティ0+(0-, 1+, 1-, 2+である可能性は97.8%の確度で棄却)を示唆しています。また、フェルミ粒子との結合も間接的に99.9999%以上の確度で確\認されており、ボソン粒子を媒介した反応も99.9%(3.3σ)の確度で観測されています。

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