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SuperKEKB/Belle II実験が2020年前半の運転を完了

SuperKEKB/Belle II実験は、COVID-19への感染が拡大した状況下においてもオペレーションを止めることなく2020年前半の運転を順調に終えることができました。 感染拡大の影響により、コラボレーターの日本への入国や国内外の出張は制限されたため、 これまでのシフト体制を工夫し、オンラインツールを活用するなどしてリモートと現場の研究者が協力することで実験を進めました。 KEKの実験サイトにおける作業も感染症に対する細心の注意のもと行われました。 1,000人を超えるコラボレータが関わる高エネルギー実験においても未曾有な状況ではありましたが、 世界中のコラボレータからの多くの貢献がオペレーションの成功につながりました。

2020年前半の運転期間では、SuperKEKBが 世界最高のルミノシティー2.40×1034 cm-2 s-1を達成 するとともに、 Belle II検出器も84%のデータ取得効率を達成し、これまでに74 fb-1までデータを蓄積しています。

その一方で、SuperKEKB/Belle II実験の現場オペレーションは非常に限られた人数で行う必要がありました。 そこで、この度KEKに滞在して現場のオペレーションを支えた研究者に対し、コラボレーションから謝意の表明としてBelle II Special Awardの授与がありました。
N研からは、以下の6名が受賞しました。
    飯嶋徹教授、 松岡広大特任准教授、 周啓東特任助教
    室山玄太氏、 須江祐貴氏、     児島一輝氏
このほかのN研メンバーもリモートからのシフト取得や検出器オペレーションなどで重要な役割を果たし、Belle II実験の運転を支えました。

この情勢下の中、今期の運転を無事終えられたことは、コラボレータは元よりその他多くの関係者の努力の賜物に他なりません。 秋から始まる2020年後半の運転もまだまだ予断を許さない状況となると思いますが、一コラボレータとして安全・安定なデータ取得に貢献していきます。
(博士後期課程2年 須江祐貴)

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