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N研が貢献した研究成果について、CERN及び名古屋大学からプレスリリースが行われました

欧州合同原子核研究機構(CERN)は、8月3日、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)で得られた、ヒッグス粒子のミュー粒子対崩壊反応の兆候に関してプレスリリースを行いました。また、名古屋大学は、8月11日、それに付随するプレスリリースを行いました。N研の戸本誠(特任教授)、堀井泰之(講師)、加納勇也(研究員)、川口智美(博士後期課程学生)は、LHCのATLAS実験に参加しており、この研究に多大な貢献をしました。

本研究により、ヒッグス粒子からミュー粒子対への極めて稀な崩壊の兆候が、ATLAS実験で2σ、LHCで行われるもう一つの実験であるCMS実験で3σの確度で得られました。この結果は、誤差の範囲でヒッグス機構の予想と一致しており、ミュー粒子の質量の起源がヒッグス機構にあることを示唆します。これまでの質量起源の研究は、第3世代の素粒子であるボトムクォーク、トップクォーク、タウ粒子に対するものが主でした。ミュー粒子は、第2世代の素粒子の一つであり、本研究は、第2世代の素粒子の質量起源に初めて迫るものです。今後、さらにデータを蓄積して、5σ以上の確度による発見を目指します。

詳しくは、プレスリリース(名古屋大学)または、プレスリリース (CERN)をご覧ください。

ATLAS実験が捉えた、ヒッグス粒子が2つのミュー粒子(赤色の線)に崩壊した反応を含む事象の候補(ATLAS Collaboration/CERN)  

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