メニュー

最新情報

ニュース

J-PARCで世界初となる冷却ミュオンの加速を実現しました

5月17日(金)に、大強度陽子加速器施設(J-PARC)で世界で初めて成功した素粒子ミュオンの冷却・加速に関して、J-PARCセンターからプレスリリースが行われました。 冷却ミュオンは、プラスの電荷を持つミュオンをシリカエアロゲルに打ち込むことで減速し、その際にミュオンに結びついた電子をレーザーで剥ぎ取ることで得ることができます。 今回、この冷却技術と高周波加速技術を組み合わせ、レーザーや加速器の条件を変えながら測定を行うことで、高周波四重極加速器による冷却ミュオンの加速を初めて実証しました。

N研では、シリカエアロゲル標的の開発、冷却ミュオン輸送ラインの運転、ミュオンビームモニターの運用・解析などを担い、飯嶋徹教授、居波賢二准教授、鈴木一仁特任講師(KMI)、四塚麻衣さん、鷲見一路さん、杉山蒼さん、茨木優花さんが貢献しました。 また、児島一輝研究員(KMI(現在はKEK))、市川忠樹さん、上田晃市さん、糀翔太さん、近藤彩夏さんも、冷却・加速試験での装置立ち上げやデータ取得に貢献しました。

本研究は、より高エネルギーまで加速できるミュオン加速器と、その加速器で作る飛躍的に指向性が高いミュオンビームの実現に向けた大きな一歩です。 今後は、ミュオン異常磁気能率の精密測定やミュオン顕微鏡などのさまざまな研究利用に向けてさらに開発を進めていきます。

詳細は、J-PARCセンターとの共同プレスリリース名古屋大学 研究成果発信サイトからご覧いただけます。



ミュオン冷却・加速を行う装置


冷却ミュオン測定用装置の設置作業を行うN研メンバー  

メニュー

PAGE TOP

メニュー