学術創成 研究課題「τレプトン物理の新展開」

研究代表者:大島 隆義(名古屋大学大学院理学研究科)

研究期間:平成18年から平成22年


研究計画・目的

近年の素粒子研究は大きく進展し、すべての現象を説明する「標準模型」を構築するに至った。 今後の研究はその背後に潜む未知の素粒子の発見やその世界の存在の検知に焦点が絞られる。 この未知の物理(New Physics)の探索には、崩壊の物理課程が明確であり最も重いレプトンである タウ粒子が最適である。世界最高の衝突強度を誇るわが国のBファクトリー(KEKB-Belle実験)は、 世界最大量のタウ崩壊データを提供し、New Physics探索に世界的にもユニーク、 かつ強力な研究手段をもたらす。

研究組織は、わが国を拠点として国内外の共同研究者を結び、 独自の物理解析システムを構築して強力なタウ解析センターの 役割を果たし、大きく研究の展開を図っている。本研究は、 未知のタウ・レプトン崩壊現象を前人未踏の感度で探索し、 世界のタウ物理研究をリードし、新しい素粒子世界の発見にむけて、 主導的にかつ集中的に推進する。例えば、世界最高エネルギーLHC-ATLAS 実験の新しい物理の直接的探索との補完的研究アプローチを模索する。


2011年3月10-11日:第5回評価委員会を開催します。 ホームページ


これまでのイベント


発表論文


国際会議発表


その他、投稿、著書、一般向講演など


タウ・レプトン物理研究センター(論文・学会発表)